検索
「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」の日本語吹き替え版で白の女王の声を担当した深田恭子さん
1 / 6

「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」の日本語吹き替え版で白の女王の声を担当した深田恭子さん

彼女がキレイな理由:深田恭子さん 女性としての生き方「人のために尽くす人になりたい」

 公開中の映画「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」(ジェームズ・ボビン監督)の日本語吹き替え版でアン・ハサウェイさんが演じる白の女王(ミラーナ)の声を担当した深田恭子さん。前作「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年)から同じ役を続投することになり、喜ぶ深田さんに、映画のテーマにちなんで、「時間」についてのエピソードやオフの過ごし方、生き方などについて聞いた。

いま、推されてます

 ◇印象に残るキャラクターは…

 「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」は、ジョニー・デップさんが出演した10年公開の「アリス・イン・ワンダーランド」(ティム・バートン監督)の続編で、「ワンダーランド」の“はじまり”の物語。悲しい過去に心を奪われたマッドハッター(デップさん)を救うため、時間をさかのぼるアリス(ミア・ワシコウスカさん)の冒険を描く。日本語吹き替え版は、深田さんのほか、マッドハッター役の平田広明さん、アリス役の安藤瞳さん、赤の女王役の朴ロ美さんも続投する。

 今作の中で深田さんが印象に残ったキャラクターは「チェシャ猫」だという。「小さい時から『不思議な国のアリス』の中でチェシャ猫はミステリアスでいじわるで、ちょっと怖いイメージがあったんですけれど、それが今回、全然違いました。切なく物悲しい表情をしているシーンがあるんですけれど、そのカットがすごく印象に残っていますね」と話す。

 ◇時間を忘れて集中することが好き

 今作は「未来なら変えられるが、過去は変えられない。でも過去から学ぶことができる」というテーマが内包されている。深田さんにとってそういった経験は「私はなんでも『こうすればよかった』と反省することが多く、『あの時にこっちの判断をしていたら、こういう未来になっていたかもしれない』と、どうにもならないことなんですが、そういうことを考えるのがわりと好きです」という。

 過去に戻って未来を変えたいと考えることはあるかと聞くと、「自分で『未来を変えよう』とか、『全力を尽くせば、必ずいい方向にいくはずだ』と信じて、何事にも向かっていきたいとは思いますが、やっぱり後悔したりもします。ただ実際、過去に戻って何かを変えたい、というのは、ないですね。それはきちんと受け入れます。今回の話は、一見タイム(サシャ・バロン・コーエンさん、吹き替え・滝藤賢一さん)が悪い人なのかなとも思ってしまいますが、考えさせられるお話でしたね」ときっぱり。

 時間がテーマの作品だが、深田さんにとって時間とは? 「私は、集中していて時間を忘れる時がすごく好きですね。撮影とかが立て込んでくると、『まだ何時なんだな』と思う時もあれば、集中しすぎて、『ああもうこんな時間なんだ』って思う時もあって、時のたち方、感じ方の違いはすごく魅力だなと思いますね」といい、「今作は、過去にさかのぼるというのがテーマですけれど、絶対的にできないことだからこそ、人にとって魅力的なんじゃないかなと思います」と分析する。

 ◇犬と一緒に行ける旅行に行ってみたい

 そんな深田さんの休日は、「基本的に家にいるのが楽しいんです。家の中の整理整頓だったり、うちでご飯作ったりとか。ずっと外に出ないで家にいても平気です」と家の中で過ごすことが多いという。

 1カ月などの長い休みがあったら……。「旅行の時間も作りたいですけれど、お家を整える時間もすごく好きなので。たぶん丸々1カ月休みがあったら、どこか旅に行くのは2週間くらいで、あとの2週間だったり、前後1週間、1週間とか、お仕事に対して余裕を持って心だったり、頭を整える時間が大事だなと思うので、切り換えの時間を一定期間作ると思いますね」と話す。

 旅行はどこに行きたいか、と聞くと「今、どこに行きたいというのは具体的にはないんです。犬を飼っているので連れて行けないと心配で仕方ないので、なかなか……。(ペットと)一緒に行けるような旅行に行ってみたいなとは思います」と笑顔で語った。

 ◇人が楽しむことを考えている人は素晴らしい

 笑顔もキュートな深田さんに、女性がずっと輝ける秘訣(ひけつ)を聞くと、「自分だけ楽しむのではなく、いつも人が楽しむことを考えている方たちって素晴らしいなと思います。自分が忙しかったり、大変なことが増えても、みんなが喜んでくれたらそれでいいと思える人って素晴らしいなと思うので、私もそうでありたいと思います」と前向きに語る。

 例えばどんな人物像が思い浮かぶかと聞くと、「人に尽くす人。家族のために毎日の食事を作ったりして家族を支える主婦の方もすごいなと思いますし、お仕事と両立している人もすごいと思います。いくら私が家のことをやっても、やっぱり自分のためなので、そのすべてを人に尽くすこと、人を支えている人って尊敬します」と思いをはせる。

 身近にそういう人は「たくさんいますね。それぞれその人の素晴らしさがあると思います。本当に身近でいえば妹もそうです。家族を支えて仕事も頑張っているので……」と尊敬のまなざしで語った。

 <プロフィル>

 1982年生まれ。東京都出身。97年、女優デビュー。2004年には、映画「下妻物語」で毎日映画コンクール女優主演賞を最年少で受賞したほか、日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。2015年にはミュージカル「100万回生きたねこ」にて初舞台に挑戦し、活躍の幅を広げる。最近の出演作にドラマ「ダメな私に恋してください」(16年、TBS系)など。映画の最新作には「超高速!参勤交代 リターンズ」(9月10日公開)がある。今回、「アリス・イン・ワンダーランド」(10年)に引き続き、日本語吹き替え版で白の女王/ミラーナの声を演じている。

いま、推されてます

写真を見る全 6枚

彼女がキレイな理由 最新記事

アクセス上位記事