映画「シャザム!」の場面写真 (C)2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
米DCコミックのヒーロー「シャザム」が活躍する映画「シャザム!」(デビッド・F・サンドバーグ監督)が19日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほかで公開される。スーパーパワーを手に入れた14歳の悪ガキが、世界のため、仲間のために邪悪な勢力に立ち向かう異色のヒーロー映画。日本語吹き替え版は、監修と演出を映画「銀魂」シリーズなどで知られる福田雄一監督が担当し、主人公シャザムの声を俳優の菅田将暉さんが担当する。
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天涯孤独の14歳、ビリー・バットソン(アッシャー・エンジェルさん)は、ある日、謎の魔術師(ジャイモン・フンスーさん)からスーパーパワーを与えられる。「シャザム!」と唱えると、筋肉ムキムキの大人に変身することができる上に、スーパーマンも真っ青の能力を発揮できるのだ。
早速ビリーは同じ里親の家で暮らすフレディ・フリーマン(ジャック・ディラン・グレイザーさん)の協力を得て特訓を開始。そんなビリーの前に、科学者のドクター・シヴァナ(マーク・ストロングさん)が現れ……というストーリー。変身したシャザムをザッカリー・リーバイさんが演じる。
日本語吹き替え版では菅田さんのほか、子安武人さん、杉田智和さん、緒方恵美さん、阪口大助さん、平野綾さん、佐藤二朗さん、遠藤綾さん、櫻井孝宏さん、小野大輔さんが声優を務める。
「奇想天外」とは、まさにこういうことをいうのだろう。目からうろこが落ちる展開にまず拍手を贈りたい。クライマックスでの大バトルシーンでは驚天動地のアクションが展開。その一方で、大人の肉体を手に入れて大喜びのビリーが、ビールを飲んでみたり、ストリップバーをのぞいてみたりと思春期の少年らしい笑えるエピソードも挿入されている。
ビリーとフレディの友情が築かれていく過程もしっかりとつづられ、そこからシャザムというヒーロー誕生に無理なくつながっていくところに二度目の拍手を贈ろう。
舞台は米フィラデルフィア。とくれば映画「ロッキー」(1976年)。ひと足先に(?)ヒーローになったロッキー・バルボアにきっちり敬意を表し、映画「ビッグ」(88年)を彷彿(ほうふつ)させる場面もあるなど小ネタを仕込んであるのも心憎い。子供から大人まで楽しめること請け合いだ。(りんたいこ/フリーライター)
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