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三浦理恵子の美容ライフ:第55回 カラーセラピー 対談編・上 花形まきこさん 色で分かる人の心理

 今回は心理カウンセラーでもあり、カラーセラピストでもある花形まきこさんとの対談をお送りします。好きな色、気になる色から分かる自分自身のことなど、興味深いお話をいろいろうかがいました。

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 ◇人の心理と色のつながりとは?……三浦さん

 三浦さん:カラーセラピーはもともと興味があって、昔ボトルを選んだこともあるので、今日はとても楽しみにしていました! 花形さんは心理カウンセラーでもあり、カラーセラピストでもあるそうですが、人の心理と色のつながりってどういうところにあるのでしょうか?

 花形さん:心理カウンセリングは、その人が心の中に、どんな感情を抱えているのかを、お話や表情などから探ります。ただ、それだけだと分かりにくいですよね。さらに日本人って自分の感情を言葉に乗せることが苦手で。無表情の方も多かったり、コミュニケーション不足ですよね。「どんな気持ち?」って中学生に聞いても「普通」って答えが返ってきたり。

 そういう言葉にうまく乗らない気持ちや心理を、「今の気持ちを色に例えると何色?」って聞くと、中学生でも「グレーがかった水色」とか答えが返ってきます。その時に色に心理的投影が起きるんです。自分の今の気持ちが色に投影されているんです。その色にもともと色彩心理学的な意味があるので、その人の個人的なイメージと併せて「この人は今言葉に出していないけれど、こんな気持ちを抱えている可能性があるのかも」ということが見えてくるんです。

 ◇幼少期の事故とアートセラピーが大きなきっかけ……花形さん

 三浦さん:心理カウンセリングとカラーセラピーを一緒にやろうと思ったきっかけは?

 花形さん:私、5歳の時に大きな交通事故に遭ったんですね。複雑骨折がひどくて、1年半ぐらい、完全看護で入院をしていました。白い部屋で固定されて動けず、最初の半年は全く動けなくて、目に入ってくる色は、白と窓から見える青空ぐらいで、色に飢えているような状況でした。少し動けるようになったら、絵本を見ることですごく落ち着いたんです。

 退院してもあまり歩けず、リハビリも長かったので、小学校ではイジメに遭いました。でも自分の中で、苦しいと言ったり、泣いたり、感情を出すと、親も悲しむと思って、いつの間にか、感情をブロックして。そうすると、イジメに遭ってもつらくないし、苦しくない。自分が傷つかない方法を知っちゃったんですね。

 そういうふうに過ごす中で、20歳くらいの時にうまく生きられないなと感じたんです。その当時は心療内科とかも一般的でなくて。いろいろ調べるうちに、とある大学で、ものを作りながら色で構成して、気持ちをみんなで分かち合うアートセラピーのワークショップがあったんです。そこで色の美しさやそれぞれの表現に救われ、人前で初めて泣くことができたんです。カラーやアートを通して言葉にならない気持ちを吐き出す大切さを知りました。

 それがきっかけとなり、仕事をしながら、同時に色彩心理学の勉強を始めました。結婚して落ち着いてからは本格的にカウンセラー養成学院でのカウンセリングや講師などの経験を積み、2008年に独立しました。今、週の半分は都内の精神科でカウンセリングを行っています。

 ◇重く考えずに扉を開いてみても……三浦さん

 三浦さん:心療内科や精神科って、助けを求めたくても日本はまだまだ行こうと前向きになれない方がたくさんいると思うんです。敷居が高そうだったりどういうところか分からなかったり。でも、例えばホームページを見た時に、キレイなものがあったりすると、もうちょっと重く考えずに扉を開けてみてもいいのかなあって思いますね。

 花形さん:その通りです。日本はまだまだ遅れていて、何か抱えていても心療内科に行こうって勇気を持てる方はなかなかいないですね。

 三浦さん:それに周りの人に「心療内科に行っている」と言うと、何か変なふうに思われるんじゃないかとか。

 花形さん:そうですね。何か抱えているっていうことは、もっと当たり前のことで、日常のこと。特別な治療は必要なくて。自分の中に抱えているものをうまく出す方法も分からないし、誰に話したらいいのかも分からない。そういうのを吐き出せる、共感してくれる人がいるだけで、小さなきっかけが勇気になり、元気になりますよね。

 ◇今日選んだターコイズのワンピース……三浦さん

 花形さん:三浦さんもさっきおっしゃっていただいたように、敷居を下げて、つらい方がうつなどになる前に自分を分かっていただけるようなカウンセリングができるメソッドもいろいろ開発しています。オーラソーマ(カラーセラピーの手法の一つで、上下2層に分かれた100本以上のカラーボトルの中から直感で4本を選び、心理状態、才能、未来の可能性などを知る手法)はたくさん色があるのですが、凝縮すると基本16色ぐらいなんです。それでも少し多いので、基本の8色に凝縮しています。この8色ではどの色が気になりますか?

 三浦さん:青と緑あたりが気になりますね。

 花形さん:夢や希望、理想をかなえたいという目標がしっかりとあるんですね。自分自身いろいろなものを生かして、それがかなえられるようにしなきゃいけないと思う一方で、青や緑に傾くのは、少し疲れている部分もあります。今、どんどん開放して外に出してという気分かもしれませんが、もう少しとどめておいて、ゆっくり自分の中で、これでよいのかと、考えることも大事かもしれません。

 私たちは無意識に色を選びますよね。選んだら、その色を身近に置いておくんです。例えば、ハンカチでもいいし、アクセサリーでもいいし、身に着ける。必要な色、今の自分に不足している色だから選んでいるので、身に着けることで、心のバランスがとれるんです。

 三浦さん:昨日までは、実は黒のワンピースを選んでいたんです。今朝起きて、シャワーを浴びて、クローゼットを開けて黒い服は違うなあと思って、このターコイズのワンピースをわざわざ引っぱり出してきたんです。

 花形さん:わざわざ引っぱり出してきたということは、まさに必要としていますね。黒は守ってくれるカラー。ターコイズブルーは守りに入るのではなく「私とは何か? 私って何か違う自分になれるんじゃないかな」っていう、そのために必要な色がターコイズです。きっとそういう時なのかもしれないですね。

 三浦さん:何かを知りたい、何か変わりたいっていう気持ちは常に自分の言葉で発していて。そういう時期なんだなあとは思っていましたが、今日先生にお会いできて、いろいろお聞きできて、つながった気がします。

 花形さん:三浦さん自身が、常に自分の今の立場に甘んじず、もっと違う何かになれる人だと思っていらっしゃっていて、エネルギーがあるから、なおさら色を消耗するんですね。私たちは生命を維持するために、のどが乾いたら水を飲むし、苦しくなったら呼吸をします。心も同じ、潜在意識がいろいろなことを取り入れてくれていて、無意識のうちに必要な色を選んでいるんです。

 ◇落ち着く色はソウルカラー……花形さん

 三浦さん:オーラソーマには「ソウルボトル」や「ソウルカラー」という言葉や概念があるそうですが、これは、みんなそれぞれにあるものなんですか?

 花形さん:オーラソーマの中でソウルボトルというのは、4本選んでいただいて診断していく中で1本目に選んでいただいたボトルのことを言います。選ぶ方の本質や性格的傾向、パーソナリティーを表すといわれていて、何度もオーラソーマでボトルを選んでいくうちに、1本目に選ぶボトルをソウルボトルと言います。

 三浦さん:自分で導き出すものなんですね。

 花形さん:この色を選ぶと落ち着くのは、ソウルカラーに近いですね。三浦さんは、どういう色が落ち着きますか?

 三浦さん:いつも周りにあるなあっていう色は紫ですね。私、9月生まれで、誕生石がサファイヤなんです。サファイヤって紫がかった色で、それが子供の頃はすごく大人の強い色に感じてしまって、あまり好きではなかったんです。最近薄いきれいなパープルだったり、いろいろなタイプの紫があることに気がついて、紫もいいなあと思い始めるようになりました。なんとなく自分の中にあるのは紫なのかなあと思いますね。

 花形さん:子供の頃は大人っぽくってあまり好きではなかったけれど、だんだん精神的にもいろいろなことを重ねて、大人になるにつれて、気がつくといつも身近にある色、というのがソウルカラーに近いですね。それが本質的なもの、すごく深いところにあって、守ってくれるプロテクトカラーです。誕生石もそうですが、お守りとして、常にどこかに置いておくといいかもしれないですね。

 そして、今日選んでいる色は、心の中で減ってしまっている色、その時必要な色なので、ビタミンやサプリみたいな感じで取り入れるといいカラーなんですね。自然に選ぶ色って意味があるんですよね。

 今回はここまで。次回は普段の生活での色の取り入れ方など実践的なこともお届けします。楽しみにしていてくださいね。

 心も体もキレイになって、毎日キラキラしましょう! できることは今からスタートですよ!

 *……次回は10月22日に更新予定です。

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