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映画「心が叫びたがってるんだ。」について語った寛一郎さん

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寛一郎:佐藤浩市の息子が「ここさけ」大樹役に共感と憧れ「演じやすかった」

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 俳優の佐藤浩市さんの息子で、今年俳優デビューした寛一郎さんが出演し、人気グループ「Sexy Zone(セクシーゾーン)」の中島健人さんが主演した映画「心が叫びたがってるんだ。(ここさけ)」(熊澤尚人監督)が22日、公開された。このほど名古屋市内で取材に応じた寛一郎さんは、自身が演じた肘を壊して夢を諦めた野球部の元エース、田崎大樹に「共感と憧れ」があったと明かした。

 映画は、2015年に公開された劇場版アニメの実写版。熊澤監督から「アニメとは違うものにしたい」と要望を受け、撮影に臨んだという。寛一郎さんは「僕がやるからには、僕らしさみたいなものが出ればいいいなと思っていました」と振り返り、長かった髪を坊主にしたことによって、「見た目も気持ちも変わった」と気合が入ったという。

 自身が演じた大樹について「不器用なところがたくさんあって愛せるキャラクター」といい、「すごく共感できる部分があったので、彼の気持ちが分かりやすかった。僕は高校時代に、何かに没頭したことがなくて、(没頭することは)憧れだった。そういう点でもすごく演じやすかった」と手応えを感じている。大樹を通して憧れていた高校生活を送ることができたと喜ぶ。

 主演の中島さんとは、争う場面もあるが「すごく仲よくさせてもらっていたので、ギスギスせず、信頼して演技ができました。彼(中島さん)の(懐の)大きさだと思います。素晴らしい方」と感銘を受けた様子だった。

 映画は、トラウマを抱え、人と話すことができない成瀬順(芳根京子さん)と、コミュニケーションが苦手で本音を言えない坂上拓実(中島さん)が、高校の地域ふれあい交流会の実行委員に任命され、ミュージカルに挑戦することになり、仲間と出会うことで変わっていく……というストーリー。「E-girls(イーガールズ)」の石井杏奈さんがチアリーダー部の部長で優等生の仁藤菜月を演じた。

<プロフィル>

 かんいちろう。1996年8月16日生まれ。東京都出身。今年、俳優として活動を開始した。公開日は前後するが、9月23日に公開される映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」が俳優デビュー作となる。

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