取材に応じたベッキーさん
5月8日は母の日。タレントのベッキーさんが、コミュニケーションアプリ「LINE」でギフトを贈れるサービス「LINE ギフト」で、母の日限定で使用できるメッセージカードのイラストを手がけた。2019年1月に元プロ野球選手の片岡保幸さんと結婚。2020年に第1子女児、2021年に第2子女児を出産した。母親として子育てをするベッキーさんに、自分が親になって変化した母親との関係や、現在の子育て、夫・片岡さんの母親との関係について聞いた。
あなたにおすすめ
竹内由恵:2児の母、周りと比べる生き方を卒業 「自分のペースで生きやすく」 子育てや日常を描いたイラストエッセーが書籍に
◇母は「すごく信用してくれた」 自由に選択できた環境に感謝
「出産がゴールだと思っていたのに、全然ゴールじゃなかった」。子供を育てるのは想像以上に大変で「クヨクヨして毎日泣いていました」と語るベッキーさん。一方、ベッキーさんの母親は「子育てで大変だったことは一つもない」と言っているという。「母は妊娠6カ月まで産婦人科に行かないような人。それぐらい肩の力を抜いている人の方が、子育てに向いているのかな。母の強さや、ゆるさは憧れます」
ベッキーさんから見た母親は「最初から子離れしていた」という。「芸能界というお仕事も止められなかったし、門限もありませんでした。すごく信用してくれていた。例えば中学生の頃に海外旅行に行くと、母は『はい、今から自由時間』って言うんです。海外でも1人で買い物していたのを覚えています」
やりたいことができた子供時代は「本当に感謝している」と話す。「学生の頃に友達と話していると、『私はこの夢をかなえたいけど親がダメって言うの』と言っているのを聞きました。その時に『自分の人生なのに?』と、不思議に思いました。そういうことがあって、私は恵まれた環境にいるのだなと気づきました。自由に選択できた環境に本当に感謝しています。だから自分の子供にも、同じ環境を与えたい」
子供に対して「やりたいと言ったことは止めないです」ときっぱり。「門限は作らない。でも帰る時間を教えてとは言うかな。芸能人のママさんに会ったりするとよく『子供が芸能人になるのはOK?』という話になるのですが、私は子供が芸能人になるのもOK。彼女たちの人生だから自由に選択してほしいです」
◇大変なことは面白おかしく 母親からもらった「転換力」
ベッキーさんの子育ては、子供の目線に寄り添い、子供が楽しめる工夫を凝らしている。「子育てをすべてゲーム化しています。例えば片付けなさいと言うだけでは、子供は絶対に嫌がるので、『このおもちゃを誰が一番に片付けられるかゲーム~!』と言って、子供に片付けは楽しいこと、やりたいことだと教えています」
「悲しいこと、大変なこと、つらいことをいかに笑いに変えるか。その力はあるかな」と自己分析する。前向きな性格は、母の言葉が大きく影響していた。
「私は、そばかすが多いんです。子供の頃は、クラスにそばかすのある子がいなかったので、自分のそばかすが嫌いでした。でも母は『そばかす、いいな』って言ってくれた。小学校ではハーフという理由でいじめられたこともありました。でも母からは『私もハーフになりたい』と言われていたので、いじめられても落ち込まなかった。
自分が欠点だと思っていることも、他人から見ればうらやましいし、いいことかもしれないんだと思えました。そんな転換力は母親からもらったのかもしれません」
◇出産後は母をますます好きに 夫・片岡さんの母も「仲良くしてくれてうれしい」
母親とは昔から友達のような関係だったが、出産後は「仲間」になったという。「母親には子育てをよくサポートしてもらっています。親と一緒に何かに取り組むことが、今まであまりなかった。あるとしても、食事に行ってメニューを一緒に考えるぐらい。今は『このタイミングで子供を寝かせて、私はお昼を食べて、母は休む』みたいに、計画を立ててプロジェクトに取り組んでいる感じ」と話す。「それがすごく楽しいし、こういう関係の変わり方があるのですね」
夫・片岡さんの母親について尋ねると、「偶然ですけど、昨日も会っていました。仲良くして、気にかけてもらえることが本当にうれしいです」と話す。「子供が3人で、孫も大勢いるので百戦錬磨。子育ての相談もできて、とても頼もしいです」と感謝を口にする。
「片岡さんのお母さんには『いつもありがとうございます』って言えるけど、自分の母親には、あらたまって『ありがとう』って伝えるのは、どうしても照れくさく感じてしまいます」とベッキーさん。
今回の「LINEギフト」のメッセージカードのデザインは、「カラフルで、ウキウキするようなデザインにしました」と話す。英語で「Thank you always」と書いた。「日本語だと恥ずかしくて伝えにくくても、英語なら伝えやすいかなって。世界中のお母さんに感謝を伝える気持ちで制作しました」と、メッセージカードへの思いを語った。
*……「LINEギフト」のメッセージカードは、「LINEギフト」に無料で添えられるサービス。母の日の企画「MOTHER’S DAY CARD FACTORY」(https://lin.ee/Vofw9Ig/gift)では、ベッキーさんら8人が母の日のカードを考案した。同カードの使用は5月15日まで。
あなたにおすすめ
竹内由恵:2児の母、周りと比べる生き方を卒業 「自分のペースで生きやすく」 子育てや日常を描いたイラストエッセーが書籍に