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木南晴夏:ベッド独り占めに「ささやかな幸せ」を感じた1児の母 「子供とともに親として成長していくのかな」

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 家族5人の“恋”と“家族”と“ゴハン”をめぐる新感覚コメディーの映画「おいハンサム!!」(山口雅俊監督、公開中)に出演する俳優の木南晴夏さん。自身の子育てや両親の存在について聞いた。(前後編の後編)

 ◇ぐっすり寝られて感じた「ささやかな幸せ」

 家族の幸せを心から願う父と、達観した母、悩める3姉妹を描いた同作。木南さん自身も親になったことで、親子関係を描く作品から感じることもあるという。

 「今回の映画では、ラストシーンの父のせりふが親として聞いてもグッときたし、娘として聞いてもすごく刺さりました」

 今作では「ささやかな幸せ」について語られるシーンも。木南さんが最近感じた「ささやかな幸せ」は……。

 「普段は子供と一緒に寝ることが多いんですけど、子供の寝相がすごく悪くて、何回も蹴られるし、寝言もすごくうるさくて、熟睡できないというか、なかなか深い眠りにつけないんです。(取材時の)今ちょうど主人と子供が帰省していて、1人でぐっすり寝られるタイミングがありました。さみしい気持ちもありつつ、ベッドを独り占めできて“ささやかな幸せ”を感じました(笑い)」

 ◇父は“可愛い系” なんでも相談できる距離感が理想

 作品のタイトルの通り、吉田鋼太郎さん演じる伊藤家の父はとても熱くハンサムな存在。木南さんから見た自身の両親はどんな存在か聞いた。

 「うちの父はあんまりハンサムなタイプじゃなくて、どちらかというと“可愛い系”で、いつも母に怒られています。以前、バラエティー番組で(笑福亭)鶴瓶さんが両親にインタビューに行ってくれたんですけど、そのときもやっぱり父が尻に敷かれている感じで可愛いねって言われました」

 母になった木南さん自身にも、理想の“親像”はあるのだろうか。

 「理想は、なんでも相談できるような距離感の存在であることです。(映画の)伊藤家の親は娘たちへの愛情がすごく深くて、何かあったら出てくるタイプ。伊藤家の父みたいに愛情の深さが前面に出てくる親もすてきだし、何も聞かないけど、すごく大きな器で、傷ついて帰ったときは受け止められる懐の深い伊藤家の母にも憧れる。うちはまだ子供が小さいので、どういう親になるかっていうのも自分では分からず、子供とともに自分も親として成長していくのかなと思っています」

 ◇家では仕事を切り離し、子供との時間に集中

 7月からの連続ドラマの出演も決まり、忙しい日々は続く。仕事と子育ての両立で意識していることを聞くと、「やっぱり忙しくなってくると家族との時間がすごく減ってきちゃうので、家に帰ったら仕事は切り離す」という。

 「家では台本を開かないとか、なるべく緊急事態以外で携帯を触らないとか。子供と遊ぶこと、子供と話すことに集中しています。台本は現場で空き時間に覚えるようになりました。出産前は家で台本に向き合っていることもありましたが、今は基本的に現場で覚えていて、そのほうが集中力もたぶん高まって、仕事の効率化も進んでいる気がします」

 家事では特に掃除が好きだという。

 「子供がいると毎日散らかり放題になるので、なるべくその日のうちに片付けてスッキリした気持ちで起きられるようにしています。夫とは忙しい時期もバラバラなので、やれる人がやるってスタイルで、特に分担は決めていません。2人ともできないときには、家がめちゃくちゃ汚くなりますが、それでお互いに何かを言うこともなく、『もうしょうがない』って」

<プロフィル>

 きなみ・はるか 1985年8月9日生まれ、大阪府出身。2001年、「第1回ホリプロNEW STAR AUDITION」でグランプリを獲得。2004年、連続ドラマ「桜咲くまで」で俳優デビュー。以降、連続ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズ、「ブラッシュアップライフ」、「セクシー田中さん」(2023年)などに出演。7月から連続ドラマ「ビリオン×スクール」(フジテレビ系、金曜午後9時)に出演。パンシェルジュ2級の資格を保持し、大のパン好きとしても知られる。

*……映画「おいハンサム!!」は、マンガ家・伊藤理佐さんの「おいピータン!!」をはじめとした複数の作品のエピソードを基に、伊藤家の5人が織りなす恋と家族とゴハンをめぐる物語を描いたテレビドラマシリーズの映画化。家族の幸せを心から願う父・伊藤源太郎と、恋や仕事、人生の選択肢に悩む3姉妹、そしてすべてを達観した母が繰り広げるホームコメディー。

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