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脚本家の大石静さんが、7月17日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。脚本家になるきっかけになった夫の言葉や愛猫の魅力などを語った。
2022年末に79歳で亡くなった8歳上の夫との結婚生活は45年間に及んだ。「私の応援団でいてくれた」。結婚当時25歳で、何をすればいいか分からないもののエネルギーを持て余してイライラしていた。舞台監督だった夫は売れっ子で忙しく、いつも家にいなかった。「自分のエネルギーを持っていきようがなくて、当たるという感じで食卓のサラダを頭にかぶったり、夫が寝ている時にホチキスでシーツに止めちゃったり、めちゃくちゃなこと」をした。
夫に「何で君はそんな変なのだ」と聞かれ、「何かつまんない、生きてても」などと答えたところ、「家のことは何もしなくていいから、今日から自分のために生きろ。その代わり自分のやりたいことを見つけて、そこにまい進しろ」と言われた。「その言葉がないと(脚本家としての)今日はなかったと思うので、最後の看病も『あの時の恩返しだわ』と思いながらやっていました」と振り返った。
「夫がいなくなって、私は身寄りもないもんですから、独りぼっちになっちゃったんですけど、ずっと猫を飼っています」と話す。15年前に友達の家の前に捨てられていた猫で、もらい手がなければ保健所に行くというので、「レスキューのつもりで」引き取った。当時350グラムほどで、手のひらに乗るくらい小さかったが、スポイトでミルクを飲ませたりトイレのしつけをしたりしながら育てて、15歳になった。名前はアラン。美しい顔をした子猫だったので、夫がアラン・ドロンから名前を取ったという。
「私は忙しくて、うちにいても書斎にこもっていたので、夫と仲良く、夫の猫だったんです。この子は夫が好きなんです。夫の部屋だったところに行って、どっか見つめているんです。『お父さん戻ってきてんの?』って言うと、どこかに夫が来ているんじゃないかと思うような感じで。生きとし生るものと一緒にいるのはちょっと心が安らぎます。本当に独りぼっちだとちょっとつらいと思う。(猫は)うるせえとか人間みたいに言わない。私が疲れている時は『大丈夫?』っていう顔で見上げるし」と話した。