検索
7月18日放送の「徹子の部屋」に出演した内藤剛志さん=テレビ朝日提供
1 / 1

7月18日放送の「徹子の部屋」に出演した内藤剛志さん=テレビ朝日提供

写真を見る全 1枚

内藤剛志:「代々木を通ると思い出す」 生んでくれた母親への感謝 7年前に亡くなった父親の教えも「徹子の部屋」で明かす

 俳優の内藤剛志さんが、7月18日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。両親への感謝や思い出を語った。

あなたにおすすめ

 最も感謝したいのは母親だという。内藤さんを妊娠中に婦人科系の病気が分かり、全身麻酔で手術をしなければならなかった。医師が「子供は1回あきらめて、手術をしてちゃんとしてから、また次の子供を迎えよう」と言ったあと、冗談で「麻酔なしだったらば大丈夫ですけど」と告げられると、母親は「じゃ、それで」と答え、局部麻酔で手術を受けた。「僕が今ここにいるのは母のおかげです」といい、「もらった命という感じがリアルにします」と話した。

 このことを母親に言われたのは、東京に出てきて予備校に通い、志望大を決めずにふらふらしていた時だった。「ちょっとあんた、言いたいことがある。どうやってあんたを生んだか1回言うよ」と、東京・代々木駅のプラットホームで聞かされた。「いまだに代々木を通るとそのこと思い出す」という。

 父親は7年前に94歳で亡くなった。画家になりたかったらしいが、戦争から帰ってきて選んだのがNHKだった。ラジオからテレビになる過程を経験、「ずっとドラマのスイッチャーだった」という。「そういう意味では、僕は家業を継いだみたいなところがちょっとあるんです。父が愛したものがドラマでしたので」

 父親が亡くなった時、ドラマ「科捜研の女」の撮影中だった。朝4時ごろ電話がかかってきて亡くなったと告げられた。老人ホームで亡くなったので警察に一度運ばれ、夕方5時ごろ再び電話かかってきて、家に戻ったことを知った。

 内藤さんは「実際に亡くなるとどれだけ周りの人間に影響を与えるのかということをちょっと忘れがち」といい、「サスペンスドラマを撮る時、サスペンスの状況を作るために(最初に)遺体がある。しかし実際の人生において(死は)どれだけの人が悲しんでいるか。そのことを1日にして両方経験した」とその日のことを振り返った、  刑事役を演じることが多い内藤さんは、「それ以降、できる限りですが、なるべく『ご』をつけて『ご遺体』と言おうとしたり、軽く一礼してキープアウト(立ち入り禁止のテープ)をくぐろうとかしている」と明かした。

 父親がずっと言っていたのは、「うまいまずい熱い寒いを言うな。女の子を大事にしろ」と「優れた人に会った時は基本を繰り返せ」。基本を繰り返し、努力するしかない。嫉妬したり、一足飛びはできないということをずっと言っていた、と話した。

あなたにおすすめ

写真を見る全 1枚

エンタメ 最新記事

Pick Up

アクセス上位記事