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出演する舞台「お気に召すまま」について語ったマイコさん
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出演する舞台「お気に召すまま」について語ったマイコさん

彼女がキレイな理由:マイコさん 女優は「自分との戦い」 新生「お気に召すまま」でシェークスピア作品に初挑戦

 女優のマイコさんが、2017年1月4日から2月4日までシアタークリエ(東京都千代田区)で上演される舞台「お気に召すまま」でシェークスピア作品に初挑戦する。物語の舞台を、原作のアーデンの森から1967年に社会現象となった「Summer of Love」に置き換えた大胆な演出となるといい、マイコさんは「発想がすごいですね。でも、とても面白いと思いました」と目を輝かせる。主人公のロザリンドと行動を共にするシーリア役を演じるマイコさんに、初のシェークスピア作品への思い、女優としての今後について聞いた。

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 ◇知らない自分に出会える

 「お気に召すまま」は、ブロードウェーの「春のめざめ」や「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」などを手がけた演出家のマイケル・メイヤーさんと、「ネクスト・トゥー・ノーマル」などの音楽を手がけたトム・キットさんというトニー賞受賞コンビがタッグを組み、シアタークリエ開場10周年を飾るシリーズの1作目として上演される。舞台は1967年、原作では登場人物たちが森に逃げ込むが、今回はヒッピーの聖地・ヘイトアシュベリーに逃げ込み……という展開。

 シェークスピア作品に対して、「難しいというか、敷居が高いというか、なじみがなかった」というマイコさん。初心者として「改めて読んでみて、人間の根本が分かりますね。『お気に召すまま』を通して、作品たちが愛されている理由をさらに知りたいと思いました。どっぷりはまって、女優としてチャレンジしたい、と」と力を込める。

 演出家のメイヤーさんに対しては「アイデアと発想が素晴らしい。こんなこと本当に思いつかない。私自身、自分の役を現代にどう置き換えていくのか楽しみ」といい、「外国の演出家さんとご一緒するのも初めてなので、不安というよりは、子供のようにワクワクしていますね。いい意味でカルチャーショックを受けると思う。自分の知らない世界に誘っていただくのを楽しみにしています」と目を輝かせた。

 注目されるシーンは、原作では盛大な合同結婚式となるクライマックス。マイコさんも「現代に置き換えたら、どんなヒッピーなシーンになるのか。私自身、知らない自分に出会えるんじゃないかと思います。サプライズは大好き」と期待を寄せ、「見てる方もハッピーになって家路につくような、余韻に浸れるようなシーンになれば」と笑顔で語った。

 ◇ぶっ飛んだ役をやりたい

 舞台はもちろん、ドラマや映画などでも活躍。「やっていることは一緒なんですが、アプローチ方法がまるで別。それぞれ魅力があるんですが、映像だと瞬発力が求められ、舞台だと粘りますよね……」というマイコさん。舞台では「けいこから、本番中も、探って、粘って、千秋楽まで演技します」と自身の取り組み方を語る。

 「映像だと周りが動いてくださる。舞台は、ズームとか引いたりとか(自分で動かなくてはならない)」と舞台での体を使った表現が特に難しいという。そのための体作りとして、けいこの30~40分前から「ストレッチや発声、ランニングしながらせりふを言うことで、肺活量を鍛えられたら」とストイックに語る。「周りにはそんなにやらなくていいんじゃないのと言われますが、緊張するタイプなので、自分に自信をつけるためにも(演技前の)アップはしっかりとやりたい」と自己分析する。

 マイコさんにとって「女優」という仕事とは? 「ここ数年の自分にとっては、挑戦ですね。自分との戦い。やりがいというか、生きていることを実感します」と熱い答えが返ってきた。舞台は「ずっと探って探って、より生きている達成感を感じる現場です」といい、今回演じるシーリア役は「ずっと『強い女性をやりたい』と言っていたら、強い女性役をやらせていただけたので、久々にお嬢さんな感じを楽しみたいな」と笑顔で語る。今後は「割とおとなしく思われる部分もありますので、今度はぶっ飛んだ役をやりたい。演技だからぶっ飛べるというところもありますしね」とさらなる挑戦へ意欲を見せていた。

 次回は、マイコさんの休日の過ごし方など、プライベートについて聞く。

 <プロフィル>

 1985年3月15日生まれ。2008年の映画「山のあなた~徳市の恋」で女優デビュー。09年は「カフーを待ちわびて」「山形スクリーム」「スノープリンス 禁じられた恋のメロディ」「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」と立て続けに映画に出演する。10年は映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」のほかNHK大河ドラマ「龍馬伝」では語り部の岩崎弥太郎の妻・喜勢役でドラマデビューを果たした。また、その後もドラマ「新参者」(TBS系)にレギュラー出演。11年はNHK連続テレビ小説「おひさま」に相馬(秦野)真知子役で出演。11年に、舞台「8人の女たち」で舞台デビュー、14年と16年に舞台「ガラスの仮面」にも出演。17年1月の「お気に召すまま」でシェークスピア作品に初挑戦する。

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