映画「怪物」の大ヒット御礼舞台あいさつに登場した安藤サクラさん

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安藤サクラ：永山瑛太、是枝裕和監督に褒められ、笑顔で「やった！」　反響の大きさに「しゃべるのが怖い」

2023年06月19日　20:25

　俳優の安藤サクラさんが6月19日、東京都内で行われた映画「怪物」の大ヒット御礼舞台あいさつに、永山瑛太さん、是枝裕和監督と登場した。永山さんと是枝監督から、映画冒頭の演技を褒められた安藤さんは、「やった！」と笑顔を弾けさせた。

　映画冒頭の安藤さんと野呂佳代さんのクリーニング店のシーンについて、永山さんが「あんな人間、見たことない（笑い）。今まで役者さんであの動きをしているのを見たことがなく、すごいなって」と驚いたことを明かした。さらに、是枝監督も「役者さんは究極的に言うと“運動神経”。スポーツではなく、体をコントロールしていく能力が高い役者さんが優れていると思うと、2人はとても優れているから演出していてラク」と絶賛し、話を聞いた安藤さんは、「やった！」と喜んだ。

　「怪物」は、「万引き家族」の是枝監督、映画「花束みたいな恋をした」の脚本を手がけた坂元裕二さん、3月に亡くなった坂本龍一さんなど、日本を代表する各分野のクリエーターが集結して製作されたヒューマンドラマ。第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で、脚本賞とクィア・パルム賞を受賞した。

　本作の反響を聞かれた安藤さんは、「聴いているラジオで次々、『怪物』の話がされていて、すごいんだなって（笑い）。なんて言ったらいいんですかね」と率直な思いを口にした。また、「だんだん私よりもご覧になった皆さんのほうが、『怪物』の細かいことをご存じなのではないかという気がしてきて、（作品について）しゃべるのが怖い気持ちにもなります」と話し、会場を笑わせていた。

　映画の舞台は大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たち。それは、よくある子供同士のケンカに見えた。しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちはこつ然と姿を消した……というストーリー。主演を安藤さん、永山さん、黒川想矢さん、柊木陽太（ひいらぎ・ひなた）さんの4人が務めている。