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「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」のワンシーン (C)2016 Twentieth Century Fox Film Corporation.
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「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」のワンシーン (C)2016 Twentieth Century Fox Film Corporation.

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注目映画紹介:「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」バートン監督らしさあふれるダークファンタジー

 「チャーリーとチョコレート工場」(2005年)や「アリス・イン・ワンダーランド」(10年)などで知られるティム・バートン監督の最新作「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」が、3日から公開される。不思議な力を持つ、ちょっぴり変わった“奇妙な子供たち”が、迫りくる脅威に立ち向かうダークファンタジーだ。子供たちの描写はもとより、ギョッとさせられる場面もあり、バートン監督らしさがあふれる作品に仕上がっている。

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 米フロリダで暮らすジェイク(エイサ・バターフィールドさん)は、謎の死を遂げた祖父(テレンス・スタンプさん)の遺言に従い、英ウェールズの小さな島を訪れ、美しい庭園に囲まれた屋敷を発見する。屋敷には、ミス・ペレグリン(エバ・グリーンさん)の庇護(ひご)のもと、不思議な力を持つ子供たちが住んでいた。彼らと交流を続ける中で、ジェイクは自分も特別な力を持っていることに気づき、やがて、屋敷に迫りくる脅威に子供たちと力を合わせ立ち向かう……というストーリー。ほかに、ジュディ・デンチさん、サミュエル・L・ジャクソンさんらが出演している。

 原作は、映像作家で古い写真の収集家でもあるランサム・リグズさんが初めて手がけた小説「ハヤブサが守る家」。集めた写真から編み出されたという物語は、小説に掲載されている古写真同様、神秘的かつシュールで、バートン監督との相性は抜群だ。体内に蜂を飼っていたり、宙に浮くことができたりと不思議な力を持つ子供たちが、それぞれの力を発揮して差し迫る危機に立ち向かう姿には、思わず、「よし、行け!」と応援したくなる。ギョッとさせられるようなグロテスクな描写がある一方で、「シザーハンズ」(1990年)や「スリーピー・ホロウ」(99年)を想起させる場面、さらに、人と違うことは何ら恥じることではなく、むしろ素晴らしいこととたたえるメッセージが伝わってきて、最近のバートン作品に物足りなさを覚えていた人も、きっと満足できるはずだ。3日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/フリーライター)

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