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2019年にテレビ朝日を退社した宇賀なつみさん。現在はテレビ、ラジオへの出演、コラムの執筆など幅広く活動している。2020年度には「健康寿命をのばそう!」をスローガンにした厚生労働省のプロジェクト「スマート・ライフ・プロジェクト」のオフィシャルサポーターに就任。約1年間、同プロジェクトの取り組みを通じて「健康的な生活」のための活動を行ってきた宇賀さんに、心と体を健やかに保つため、心がけていることを聞いた。
◇メンタルが健康じゃないと、体も健康になれない
体のみならず「心の健康」も大事にしているという宇賀さん。その理由について「局アナ時代、ストレスで肌が荒れてしまった時期があったんです。お天気キャスターからスポーツキャスターに異動になった当時は、スポーツの知識も浅いなか、周りの環境も変わったことで体調にも変化が出てしまいました。その後、何とか仕事ぶりを認めてもらえるようになり、徐々に体調が回復したんです。『病は気から』という言葉通り、メンタルが健康じゃないと、体も健康になれないことを実感したんです」と声を大にする。
宇賀さん流の「心の健康」を得るコツは「自分の機嫌は自分で取ることに尽きる」という。「自分がどんなときに楽しいと感じて、どんなときにリラックスできるのか。逆にどんなことが苦手なのかを認識した上で、苦手なことはできる限り排除して、気持ちの良い時間をできるだけ長くする。何事も気の持ちようで変わってくると思いますね」と明快だ。
「可愛いスニーカーを履いて音楽を聴きながら歩いたり、家で簡単なストレッチをしたり、階段を使ったり。散歩がてら二つ隣の駅までパンを買いに行ったり。楽しみながらストレス解消できる方法を試している」と話す一方で、「でも寒くて雨が降っている日は、無理してやりません」と自分の“心と体の声”を聞きながら、自然体で過ごすことを心がけている。
◇食事は「食べる時間帯と量」に気をつける 食塩を控えめにする日も
食事について聞くと「食べたいものは食べるけど、食べる時間帯と量に気を使っています。脂っこいものや味の濃いものはなるべく昼間に食べて、夜は野菜を多めにしてみたり。ほんのちょっと気をつけるだけで、次の朝起きたときに『こんなに体が軽いんだ!』って驚いて……」と実感を込める。また「ちょっと食べすぎてしまったなと思ったら、次の日は野菜を多めに」とバランスを考えている。
心の健康を大切にする宇賀さんらしく、「焼き肉に行ったらライスも食べたいし、イタリアンに行ったらパスタも食べたいですよね。食べたいものは我慢しない代わりに、腹八分を意識して『もうちょっと食べたいなあ』というところで止めるようにしています。そこが難しいんですけどね。満腹になると胃に負担がかかるので、体にいいことをしているんだってポジティブに考えるようにしています」と無理はしない。
「明日はちょっと“すっきり”したい」という日に食べるのは、食塩を控え、みりん、酢、こしょう、スパイスなどの調味料を使った料理。「炒めたお肉と温野菜にオリーブオイルとバルサミコ酢をかけて食べるのがおすすめです。お鍋を、お酢やレモンこしょうで食べてもおいしいですよ。水も多めに飲んで、果物も食べますね」と明かした。
お酒好きとしても知られているが「週に3日は休肝日を作っています。毎日飲むのはやっぱり体にも良くないですし。むしろ我慢した方が次の時においしく飲めるって考えて、飲みすぎないようにしてます」と食事と同じように、ポジティブシンキングで適量を楽しんでいる。
◇「女性の健康週間」に“プラス10分”でできることを見つけて
「スマート・ライフ・プロジェクト」は厚生労働省が「国民の生活習慣を改善し、健康寿命を延ばす」ことを目標に、2011年にスタートしたプロジェクト。運動、食生活、禁煙、健診・検診の受診をテーマに啓発活動を行っている。「毎日プラス10分の身体活動」「食事をおいしく、バランスよく」「たばこの煙をなくす」「定期的に自分を知る」を推奨している。
「毎日プラス10分の身体活動」は宇賀さんも取り入れやすかったようで、「2駅くらいまで、電車やバスに乗らずに歩いたり、自転車に乗ったりする機会が増えました」とにっこり。また人との外食が「大好きだった」がコロナ禍でかなわず、自炊が増えたことによって「食生活を見つめ直すよい機会になった」と感じている。
厚生労働省は3月1日から8日まで、女性の健康について考える「女性の健康週間」と定めている。宇賀さんは、女性の健康について「仕事や家事・育児に追われるあまり、自分のことはつい後回しにしてしまう方もきっと多いと思います。せめて『女性の健康週間』だけは自分の健康について考える時間を作っていただけたら」と願い、「無理な節制やトレーニングをしなくても、体に良いとされていることのなかから、自分にできそうなものだけを選んで、毎日プラス10分だけやってみてはどうでしょう。『これはできそうだ』ということは、きっとあると思うので、それをぜひ見つけていただきたいですね」と語った。
(取材・文/渡邊玲子)
次回は生活習慣や仕事の心得などについて聞く。