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メークやスキンケアもアップデートしたい新年。月刊美容誌「美的」本誌の中野瑠美編集長によると、美容好きの同誌読者には「“本気の美容好き”で30代のリアルな悩みに共感できる田中みな実さんの人気は今年も高い」という。アラサー、アラフォーが今年注目しておきたいビューティートピックスを、中野編集長に聞いた。前後編で取り上げる。
◇似合わなくても「みんな同じ」は遠い過去 知的で色気のある田中みな実に憧れる
中野編集長は、「ビューティートレンドは多様化している」と話す。
「過去には、似合う・似合わないに関係なく、みんなが安室奈美恵さんに憧れて細眉にしていた時代や、『あるブランドの○○番のリップ』がはやれば、みんながそれを持っていた時代もありました。今は自分のなりたい雰囲気に必要なアイテムを、自身で考えて選ぶようになっています」
憧れの存在も多様化している今、美容好きな同誌読者に人気が高いのは田中みな実さんだという。
「知的なイメージと色っぽさを兼ね備えているので、女性のファンは多いですね。さらに田中さん自身も本当に“美容好き”。2023年のご本人のベストコスメ企画にご登場いただいたのですが、美容オタクな読者と同じようにスキンケアアイテム、ベースメークやポイントメークアイテムを試されていて、とても研究熱心。試行錯誤しながら自分に合うアイテムを探される田中さんの姿に、30代の女性はリアルに共感できるのだと思います。この先も田中さんへの憧れは続くと思いますよ」
同様に、昨年、美容本を発売し話題になったMEGUMIさんも“美容オタク”として憧れの存在。「若くてきれいなことは珍しくないので、30代半ばをすぎても、努力の結果ご本人が美肌で説得力がある方が美容好きには人気」だという。
◇「可愛い」より「肌がきれい」がもっとうれしい
同誌の読者からは、「可愛いと言われるのもうれしいけれど、肌がきれいと言われるのがもっとうれしい」という声を聞いたという。
「顔立ちに関係なく、スキンケアやメークなど自分の努力である程度『肌がきれい』は手に入れられますし、“可愛い”はどうしても主観ですが、肌のきれいさは基本的に共通の認識があるからではないでしょうか」
きれいな肌を作るのはスキンケアが大前提だが、自然なツヤで「素肌感」のあるベースメークも重要。
「みなさん、目指す肌のイメージは『透明感のある肌』。中には『透けたい』とまで言う読者もいました。ムラがなく、透明感があって生命感がある肌に、ベースメークでも近づけたいようです」
◇肌トーンが明るくなった? 光で反射させ、自然なツヤを
2015年ごろ、ツヤ感強めのベースメークが流行。コロナ禍でマスク生活を余儀なくされていたころには、軽めのベースメークが主流だった。マスクオフになった今、ベースメークには、つけていることを自分にも他人にも感じさせないけれど、アラはカバーしてくれて、自然なツヤのある肌になるベースを求める傾向にある。
さらに、中野さんは「いわゆる“標準色”といわれるカラーをなくすブランドもあり、全体的にトーンが明るくなってきている」と話す。
「若い方がUV対策をしっかりやっていて肌トーンが明るくなってきていることと、韓国メークなどの影響もあるかもしれません。もともと明るめの肌に、薄づきで光で悩みをとばす進化したファンデーションを使うことで、自然なツヤを出しつつ、透明感のある肌に仕上げられると思います」
◇春なのにくすみ色 肌がきれいに見えるメリットも
「春はパッと明るいピンクや花の色を思わせる鮮やかなカラーのイメージがありますが、今年の春はピンクでもちょっとくすんだモーブ系、グリーンでもカーキ寄りなどがそろっています。くすみカラーのトレンドは続いていますが、春にくすみがここまで多いのは新鮮」
実は肌をきれいに見せるのもくすみカラーだという。
「肌がくすんでいるときに、ブライトな色をつけると、肌がよりくすんで見える。逆に、ちょっとくすんだカラーをつけると、肌がきれいに見えるんです」
<プロフィル>
なかの・るみ 2000年に小学館に入社。「女性セブン」編集部に配属され、ポスト・セブン局に約15年在籍。産休から復帰後、書籍の担当を経て、2017年に「美的」編集部に異動。副編集長を約5年務め、2022年10月に6代目編集長に就任。
*美的……2001年創刊。「肌・心・体のキレイは自分で磨く」をテーマに、「美しくなりたい」女性の願いを追求する月刊美容誌。2月号(発売中)の通常版と付録違い版は川口春奈さん、SPECIAL EDITION(付録なし版)は「Snow Man」の渡辺翔太さんが表紙を飾っている