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「独断と偏見」を発売する二宮和也さん 撮影/Sai
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「独断と偏見」を発売する二宮和也さん 撮影/Sai

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二宮和也:新書出版は編集者からのメールがきっかけ タイトルは「あまりにも独断と偏見すぎて」 “ギリギリで”決定

 二宮和也さんがこのほど、東京都内で6月17日に発売される自身初の新書「独断と偏見」(集英社)の取材に応じた。新書を発売することになった経緯や、タイトルに込めた思いについて語った。

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 二宮さんは2023年秋に独立し、個人事務所を設立。会社のホームページに問い合わせフォームを作ったところ、旧知の仲である編集者の野呂望子さんからメールが届いたという。野呂さんは、2009年から2019年まで女性ファッション誌「MORE(モア)」(同)で連載された二宮さんの人気連載「二宮和也のIt[一途]」の担当編集を務めていたが、現在は新書編集部に異動している。

 野呂さんは、二宮さんに「生きているうちに、二宮さんの言葉を1冊にまとめたい」と連絡。ステージ4のがんが見つかったのだという。

 二宮さんは「『病気になってしまって、先が見え始めてきた中で、あなたの言葉をよく思い出すし、それが励みになって頑張ってこられたことがいろんな場面であった。それをお守りとして1冊にしたい』という野呂さんの言葉が発売のきっかけでした」と明かす。

 「僕自身、自分の言葉に力が宿っているとか、誰かを動かすとかいうことは考えてもいなかったので、『はぁ……』みたいな感じだったんです。でもなぜか(野呂さんの言葉は)すごく信じていたので、『やってみるか』という形で、1年間かけて1カ月に一度、四字熟語を一つ考えようっていうことになりました」

 本のタイトルはもともと「百問一途」になるはずだったが、「あまりにも独断と偏見すぎて、タイトルと合致していないなというのが読み終えた後の感想だったんです。すっごい独断と偏見だったので、これを『百問一途』のタイトルで出すのは性格悪すぎないか? と思って」と笑う。

 「もういろいろ決まりかけていたんですけど、ちょっといったん度外視して、『独断と偏見』にしたいんだけど……と伝えたら、『ああ……頑張ります』って。『独断と偏見』に変わって、非常に読みやすくなったと思いますね。普遍的な質問ばかりではないですし、『ご自身はどう思ってるの?』となると、そこは独断になってしまう。一般論として答えているものは、なかったかな。世の中的には偏見に聞こえるかもしれないものも、直さずに自分の言葉として載せることで、タイトルはこういう形になりました」

 「独断と偏見」は、40代になった二宮さんが、これまで考えてきたこと、いま考えていることを縦横無尽に語った1冊。10個の四字熟語をテーマに、計100個の問と向き合った。新書判、192ページ。価格は1100円。

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