三吉彩花：「三好彩花役の三吉彩花です」に会場ざわつき　「運命を感じざるを得ない」

　俳優の三吉彩花さんが10月10日、東京都内で開かれた池松壮亮さんの主演映画「本心」（石井裕也監督、11月8日公開）の完成披露舞台あいさつに登場。三吉さんが、冒頭で「三好彩花役の三吉彩花です」とあいさつすると会場がざわつき、「そうですよね。私もそういう気持ち」と話した。

　三吉さんは今作で、主人公の亡き母の友人だった三好彩花を演じている。当て書きではなく原作に出てくる名前で、漢字一文字違いの役を演じることに、「運命を感じざるを得ないというか、生涯作品に携わっていく中で、こんな運命的な出会いはほぼないに近いだろうなというところで、ご縁を感じました」と語った。

　映画は、「舟を編む」（2013年）などで知られる石井監督の最新作で、芥川賞作家、平野啓一郎さんの同名小説が原作。今からさらにデジタル化が進み、“リアル”と“バーチャル”の境界が曖昧になった少し先の未来を舞台に、亡くなった母の“本心”を知るためにAIで母をよみがらせることを選択する青年、石川朔也（池松さん）と、彼を取り巻く人間の心と本質に迫るヒューマンミステリー。

　舞台あいさつには、池松さん、水上恒司さん、妻夫木聡さん、田中裕子さん、石井監督も出席した。