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英国式ディナーパーティーがこのほど、駐日英国大使館の大使公邸(東京都千代田区)で開催された。英国料理の魅力と楽しみ方を伝えようと企画され、英国のクリスマスメニューやデザート、ワインなどが用意された。英国料理と言えば、「フィッシュ・アンド・チップス」というイメージが先行しがちだが、この日は、2種類のソースが添えられたローストターキーや、遊び心たっぷりのデザートなど、まさに驚きの連続。ティモシー・ヒッチンズ英国大使がホストを務めるテーブルで、英国式のディナーパーティーを体験した。(毎日新聞デジタル)
◇ドレスコードはビジネスカジュアル
駐日英国大使館の館内のインテリアは、かわいらしい印象。この日のドレスコードは「ビジネスカジュアル」で、おしゃれなファッションの招待客が、待合室で優雅にウエルカムドリンクを楽しんでいた。案内された会場は、クラシカルなシャンデリアをはじめ、絵画やオブジェが飾られており、お皿も豪華! まるでセレブになった気分だ。テーブルの上には私の名前が書かれた紙のプレートが!
会場には、豪華にテーブルコーディネートされた大きな丸いテーブルが四つ用意され、ヒッチンズ英国大使や大使夫人、タレントのハリー杉山さんらがそれぞれのテーブルのホストを務めた。杉山さんは、イベントの司会も務めた。
杉山さんが登場し、パーティーがスタート! 杉山さんは、時折英語を交えながら、「僕は日本で生まれて、11歳のときに英国に渡って、13歳から伝統的な英国の全寮制の男子校に入った。まさにハリーポッターのような、20~30メートルの長いディナーテーブルでごはんを食べていた」と英国にまつわるエピソードを紹介する。
◇フードジャーナリストが手掛けたひと皿目
ウエルカムドリンクは、「ナイティンバー・クラシック・キュベ2008」という英国産のスパークリングワイン。すっきりとした味わいで、とても飲みやすい。最初のメニューは、英国を代表するフードジャーナリストのナイジェル・スレイターさんのクリスマス・レシピ「サーモン・ウェリントン、ハーブ・サラダを添えて」。
「サーモン・ウェリントン」は、パイ生地で包まれたサーモンの中にキュウリなどを入れた料理。パイ生地はさくさくで本当に美味。ソースがかかった野菜たっぷりのサラダもうれしい。次に登場したのは、大使公邸キッチンのレシピ「トマトとパプリカのスープ」。濃厚なオレンジ色のスープで、トマトのコクと赤パプリカの甘さに、唐辛子の辛みがきき、体が温まる。
◇メイン料理は」ローストターキー
そしてメイン料理! こちらも大使公邸キッチンのレシピで「ソーセージ・ミートを詰めたローストターキー、グレービー・ソース&クランベリー・ソースを添えて」と「ロースト・ベジタブル(ポテト、パースニップ、キャロット、芽キャベツ)」。料理が運ばれる前には、カットする前のローストターキーがお披露目された。
ローストターキーは手間と時間がかかる料理で、英国ではクリスマスなど特別な日に家族で食べる料理だそう。1週間かけて解凍し、3時間かけて焼き上げたというローストターキーはやわらかく、甘い2種類のソースとの相性は抜群だった。
◇イギリスではデザートを「プディング」と呼ぶ
この日同じテーブルで過ごした人たちとはこの日が初体面だったが、おいしいお酒や料理のおかげで、会話に花が咲く。あっという間にデザートの時間となり、登場したのがスレイターさんのレシピ「クリスマス・プディング、ブランディー・ソースを添えて」。プリンだとばかり思っていたら、登場したのは、幻想的な青い炎でフランベされたホールサイズのケーキ! イギリスではデザートを「プディング」と呼ぶそうだ。
この「クリスマス・プディング」には、ユニークな仕掛けがあり、ケーキの中に英国のコインが入れてある。英国では、ケーキを取り分けて食べるときに、コインが入っていた人は幸運に恵まれるという伝統があるようで、わくわくしながらケーキを取り分けた。残念ながら私の取り分けたお皿にはコインはなかったが……。パーティー会場は大盛り上がりだった。
パーティーは、英国の料理番組を多数放送している無料BS新チャンネル「Dlife」と、英国の食やドリンクに関する情報などを発信するキャンペーン「Food is GREAT:A Taste of Britain ためしてみて、美味しいイギリス」を実施する駐日英国大使館の共同で開催された。「Dlife」は、7日から「クリスマス パーティーレシピ ウィークエンド」と題して、スレイターさんや料理研究家のナイジェラ・ローソンさんなどがクリスマスにぴったりのレシピを紹介する番組を集めた特別編成で放送。今回のパーティーで登場したレシピは、21日午後1時半から放送される「ナイジェルのクリスマスメニュー(吹き替え版)」で紹介される。