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メインストリートのオコネル・ストリート。毎朝この道を歩き学校へ
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メインストリートのオコネル・ストリート。毎朝この道を歩き学校へ

33歳、海外留学します!:第5回 大人になって感じる語学留学の意味

 アイルランド・ダブリンへ語学留学したエディターでライターのハマコ(仮名)さん(33)が、ダブリンの街、学校、美容事情や現地の人々とのふれあいなどをリポートする「33歳、海外留学します!」。今回は、留学に懸けた思いを語ります。

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 ◇ダブリンはとても便利な街

 私が通う語学学校は、ダブリン市内の中心にあります。シティセンターと呼ばれる街の中心部はデパートやショッピングセンター、おしゃれなレストランやカフェが立ち並び、日本でもおなじみのアパレルブランドやコーヒーチェーン、ファストフードのショップなども少なくありません。

 アイルランドはパブが有名で、その数は豊富。オコネル・ストリートというメインストリートには、いつも観光客でにぎわっている老舗パブ「テンプル・バー」をはじめとした個性的なパブがたくさんあります。

 街の規模は東京に比べるとはるかに小さいですが、都会的な暮らしをするには十分なお店や施設が集まっていて、個人的にはとても便利な街と感じています。

 ◇学生に転身した私の一日

 私の毎日は、だいたい朝8時過ぎに家を出て、徒歩で30分かけて学校へ行き、午前9時から午後1時まで授業を受け、午後7時頃には帰宅するというのが決まったスタイルです。

 放課後は友達とランチに行き、そのまま他愛ないおしゃべりをして1、2時間を過ごすことも多くあります。気の合う仲間とのひとときはとても楽しいものですが、ただ、日本でするおしゃべりとは明らかに使うエネルギー量が異なります。

 ◇英語でのおしゃべりは脳をフル回転!

 話したいことが思い浮かんだら一度頭の中で文章を組み立ててから口に出すため、脳は常にフル回転。日本語と英語の語順はまったくちがうので、私にとっては会話の一つ一つがパズルのような感覚です。それでも必死になって思いを言葉にして、それが相手に正確に伝わると、その瞬間の充実感はとてつもないものがあります。「英語はコミュニケーションツールなんだ!」と、改めて強く実感する瞬間でもあります。

 ◇33歳だからこそできること

 私が33歳という年齢で留学を決意してよかったなと思う大きな理由の一つに、「英語を“ツール(道具)”として客観的にとらえられる自分である」ことがあります。

 憧れの海外生活に新しい出会い、新しい環境。浮かれるのには十分過ぎる条件がそろっていますが、正直、私は一度も浮わついた気持ちになったことがありません。留学を決めたその日から、修行に行くような心構えで過ごして来ました。

 「遅刻・欠席厳禁、テストは常に満点を目指す」という最低限のルールも設けて、常に自分にプレッシャーを与えるように意識しています。とはいってもすべて計画通りにうまくいくはずはないので、日々悩みも尽きませんが……。

 ◇勉強はあくまでプロセスに過ぎない

 今回の留学で、どうして私が強くそう思うようになったかというと、理由は大学生の時の留学体験にあります。初めての海外ということもあり、当時は観光気分が捨て切れず、学校外では日本語を頻繁に使うなど、勉強よりも楽しさ優先の生活になってしまっていました。勉強自体が目的になっていたため、留学を果たした時点で8割方、満足してしまっていたのだと思います。

 もちろん楽しい思い出ができたので後悔はしていませんが、今回の留学は「英語の勉強」は目的ではなく、あくまでプロセス。英語を「使いこなす」スキルを身につけることが目的です。滞在中に何を得るか、1日1日が勝負だと考えています。この精神状態がキープできるのは、社会人経験を経た自分だからこそだと感じています。

 もし英語を真剣に学ぶ目的で、留学を迷っている社会人の方がいたら、私は声を大にして留学を決意されることをオススメしたいです。

 <プロフィル>

 ハマコ(仮名)。1980年生まれ。大学時代に短期留学を経験したものの、その後は英語と無縁の生活に。東京で会社勤めをした後、フリーランスのエディター、ライターに転身。インタビューの仕事の魅力にはまり、「もっと多くの人と直接会話をしたい! 海外の人にもインタビューしたい」と留学を決意。日々さまざまな壁にぶつかりながら、アイルランドライフを送っている。

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