女優の杏さんが、世界の飢餓をゼロに近づけるために120以上の国と地域で活動するWFP国連世界食糧計画(国連WFP)の親善大使に就任し、7月14日、東京都内で会見した。日本における活動に協力することで、支援の輪を広げる。
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国連WFPは災害や紛争時の緊急支援、栄養状態の改善、学校給食の提供などが活動の柱。活動は各国の政府の拠出金や、企業、団体、個人などの寄付金でまかなわれている。
杏さんは、東京で生まれ育ち、安全な環境で、飢えを知らずに日々を過ごす「世界の環境下で言えば、ほんの一握りの幸せを手に入れている、とても幸運な立場」にある自分が、同機関の親善大使に就任することに「ギャップがある。私の存在そのものが矛盾になるのではないかと懸念があった」とためらったことを吐露。
しかし中学時代の恩師にも勧められ、「今すぐできることが実はたくさんあるかもしれない」と思い直し、「完璧じゃなくてもいいけれど、より良い未来のために、なにかができるかもしれないという思いを信じて。そしてそれを伝えていきたいと思って、微力ながら引き受けさせていただいた」と述べた。
同機関との初めての取り組みとして、ナレーションを務めるCMの放送が今月1日に始まった。
この日、杏さんは同機関が提供する給食の再現メニューを試食した。モルドバ共和国との生中継も行われ、ウクライナからモルドバへ避難している人々への支援や取り組みが紹介された。
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