「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」(通称「ジョーカー2」)に出演したレディー・ガガさん
米人気歌手のレディー・ガガさんが出演している公開中の映画「ジョーカー」の続編「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」(通称「ジョーカー2」)が話題だ。今作から登場する謎の女性リーを演じているガガさんが「ジョーカー2」の撮影の裏側などを語った。
◇ジョーカーに「愛する能力があるということがとてもクール」
「ジョーカー2」は、孤独で心優しかった男が悪のカリスマへと変貌し、社会への反逆者としてまつり上げられたジョーカーが、謎の女性リーと出会い、さらに狂気を広げていく物語。
前作「ジョーカー」(2019年)が大好きだというガガさん。「『ジョーカー』で私が感銘を受けたのは、あのキャラクターに(ジョーカーを演じる)ホアキン(・フェニックスさん)が与えた深みでした。今でもあの映画を見ますし、あのキャラクターにとても感情移入するので、泣きたくなってしまうんです」と語る。
今作のオファーを受けたときは「この物語の続きを任せてもらえて本当に光栄に思いました」という。
謎の女リーを演じる上で、「私はただ、彼女をできるだけリアルにして、この物語に沿って彼女の魂を作り上げたかったんです。それと、ジョーカーと(ジョーカーと呼ばれる)アーサー・フレックに釣り合った人を見つけることでした。なぜなら、この映画では、ジョーカーはアーサー・フレックでもあるからです。彼女(リー)を作り上げることはとても楽しかったし、また、チャレンジでもありました。そして、私は、彼女の中にはたくさんのものを詰め込みました」と明かす。
さらに「私は、アーサーの残りの物語を語る手助けをしたかったんです。この映画の中で、彼に愛する能力があるということがとてもクールだと思いました。彼女(リー)の人生のすべての瞬間が彼(ジョーカー)なんです。(私が演じる)リーは犠牲者ではありません。そして彼女はいつもジョーカーを求めています」と表現する。
◇リハーサルなしで本番「すべてがとても生(ありのまま)で新鮮」
劇中でリーはジョーカーのようなピエロのメイクを施す場面もある。
ガガさんは「それは本当に強烈でした。いつもステージでメイクの実験をしている私でさえ。私は彼女(リー)にたくさんの意味を込めていたので、そのメイクが何を意味するのか分かっていました。リーのメイクは彼(ジョーカー)への執着から来ているんです。それと、ジョーカーにメイクを施すのもとても楽しかったです。私はずっと、あのシーンはパワフルだと感じていました。自分が幸せになるために、彼女は、彼が強くなると感じるものを武器にするんです」と語った。
劇中では、ジョーカーとリーが歌う場面など絡みのシーンが多いが、ジョーカーを演じるフェニックスさんとは「実は一度も、私たちは、リハーサルはしませんでした。私たちはすぐに撮影に入りました。だからすべてがとても生(ありのまま)で、新鮮でした」という。
事前に話し合い(打ち合わせ)はしたものの、「歌でのリハーサルも、音楽に関して言うと、その瞬間次第でした。私のキャラクターにとっては、何が起きているか、何を言おうとしているのかによって、私は何通りかの歌い方をしました」と明かす。
俳優として演じることと歌手として歌で表現することは共通点はあるのだろうか。
「俳優としてとても自信を持っています。なぜなら多分、私がキャリア全体でアルバムを通してキャラクターを創造してきたからだと思います。そして、私は小さい頃から演技もしていました。だから、私にとって、それは重力を変えて毎回新しい世界を創造することなんです。そして、リーの世界は、私がステージにいるときとはまったく異なります。ですがまた、私のパフォーマンスは、常に私のストーリーや経験と結びついています。またそれは、夢と結びついています。そういったことは多くの点で、演技しているときと非常に似ていると思います」
リーの歌い方と歌手としてのガガさんの歌い方とは異なるが、それはキャリアに影響があるのだろうか。
「間違いなくそうなります。すでにそうなっています。私がクリエイトしたキャラクターはすべて、私の音楽に影響を与えます」と語る。
「ジョーカー2」がガガさんの今後の活動にどのような変化をもたらしたのか。これからのガガさんの活動から目が離せない。
「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」(ワーナー・ブラザース映画配給) (c) & TM DC (c) 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. IMAX(R) is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories