ドキュメンタリー番組「情熱大陸」に出演する橋本大輝選手=MBS提供
東京五輪の体操男子個人総合で金メダルを獲得した橋本大輝選手が、11月6日午後11時から放送されるドキュメンタリー番組「情熱大陸」(MBS・TBS系)に出演する。番組では11月に行われる世界体操のため、新技に挑む橋本選手に密着。予告動画には「最高の瞬間を僕一人、味わいたいと思います」と笑顔をみせる橋本選手の姿が映し出される。
昨年の東京五輪で、男子個人総合を史上最年少19歳355日で制した橋本選手。得意の鉄棒では種目別でも金メダルに輝き、五輪初出場で2冠を達成する快挙も成し遂げた。身長167.5センチと、体操界では大きな体格を生かしたダイナミックな演技が魅力。東京五輪での活躍により、長く「体操ニッポン」を率いてきた王者・内村航平さんからバトンを引き継ぎ、日本の中心的選手に躍り出た。
まだ大学3年生で朝8時半からの授業にも、眠い目をこすりながら出席している。コロナ禍で始まった大学生活はいや応なくストイックな日常を強いられているが、その分、体操に打ち込めているという。そんな五輪王者が次に狙うのが、11月に英国リバプールで行われる世界体操の頂点。「同じことをやっていても、勝てない」と、再び金メダルを獲得するために、今シーズンは新たに鉄棒の大技「リューキン」に取り組む。
番組では、橋本選手の「リューキン」を超スローカメラで撮影し大解剖。さらに内村さんにすら「僕ならやらない」と言わしめた、難易度の高い組み合わせにも挑むが、その成功確率はまだ5割程度。大技「リューキン」を決め、新エースは再び世界の頂点に立つことができるのか、21歳の挑戦を追う。