蒔田彩珠さん
松坂桃李さん主演のTBS系日曜劇場「御上先生」(日曜午後9時)で、御上(松坂さん)が担任を受け持つ私立高校「隣徳学院」3年2組の生徒、富永蒼を演じている蒔田彩珠(まきた・あじゅ)さん。2002年8月7日生まれの22歳だが、さまざまな作品で高校の制服を「意外と着ている」といい、「まだ全然いける」と胸を張る。そんな蒔田さんに、制服の着こなしや美容や健康で気をつけていること、憧れの女性などについて聞いた。
◇高校の制服姿「まだ全然いけると思ってます(笑)」 着こなしは「着崩さず、ちゃんと」
今回、初めて学園ドラマに挑む蒔田さん。22歳だが、役の上で高校の制服は「いろんな作品で、意外と着ているかもしれないです。(実際の)高校生のときより着ていると思います」と笑う。そして「まだ全然いけると思ってます(笑)。全然コスプレにはなってないと思います」と自信をのぞかせる。
今作の生徒役は29人がオーディションで選ばれた。その中では制服を「ギャルじゃないので、ちゃんと着ています。着崩さずにちゃんと」着ているという。
「富永は一応優等生ですし、“エリート予備軍”なので。ちゃんと勉強もするし、頭のいい子で、あんまりスカートを短くしたり、袖をまくったりみたいなことはないよねって。衣装合わせのときに。29人いたんですけど一人一人監督とプロデューサーさんが席を回って、『こうしていこうか』みたいに話し合って。それで私も決めてもらいました」
他の生徒達もそれぞれ、「みんな結構違いますね。ブレザーを着ない子もいたりします」といい、カッコいいなと思った着こなし方をしているのは「(倉吉由芽役の)影山優佳ちゃんと(晴山奈緒役の)矢吹奈子ちゃんの制服の着方は、ちょっとギャルでいいな、と(笑)。スカートも(ウエストで)折ってるんです。そっちも良かったなって思います」と楽しそうに語る。
◇趣味はバイク クロエ・グレース・モレッツに憧れて
話題作に次々に出演してきた蒔田さん。忙しい毎日で美容や健康で気をつけてることを尋ねた。
「いっぱい寝ることですかね。やっぱり寝られない日が続くと、肌も荒れてしまうので。寝られるときに寝るのが一番美容にいいと思います。普段すごくよく寝るんですよ。だから、そんなに肌は荒れないんですけど」
そのほかに日々のルーティンとして、「寝る前に美顔ローラーをします」という。「朝起きてからやらないと意味がないとは思うんですけど、眠くてギリギリまで寝ていたいので、夜、左右の頬をそれぞれ10分ずつくらい、これぐらいでいいかなっていうくらいコロコロしています。(効果は)気持ちの問題かな(笑)。寝てしまうとまたむくむのであんまり意味はないと思うんですけど」と笑う。
趣味はバイクに乗ること。最近は寒いのと、ドラマの撮影に入っているので「もう1、2カ月は乗ってないです」という。暖かくなったら「江ノ島に行きたいですね。海が目の前に迫った道を走るのが、すごく気持ちいいんです。江ノ島にはよく行くんですけど、もうちょっと暖かくなったらまた行きたいですね」と思いをはせる。
バイクに乗るきっかけは「四つ上の兄が昔バイク乗っていたので。あと、海外のドラマや映画を見ていて、好きな女優のクロエ・グレース・モレッツさんがプライベートでバイクに乗っているというのを知って、『私も乗りたい』と思って。同じアメリカンなバイクを買いました」と明かす。
「私はまだちょっと大型の免許は持っていないので。いつかはハーレーに乗りたいです」と目を輝かせた。
クロエ・グレース・モレッツさん以外に、山口智子さんも憧れの存在だと語る。
「(10歳の)子役のときにドラマ『ゴーイング マイ ホーム』(2012年、カンテレ・フジテレビ系)で共演したんです。現場にいる姿がすごく楽しそうでした。私にとってほぼ最初の現場だったので、こんなに楽しそうに現場に来る大人の方がいるんだって知って、すごくキラキラして見えました。私のために明るくしてくださったのかもしれないんですけど、現場の居方がすごくかっこよくて、私もこういう楽しそうな大人になりたいなと思いました」
今年23歳になる蒔田さん。この後の20代はどんなふうに過ごしたいか、と尋ねた。
「今しているお仕事を、一つ一つちゃんと丁寧にやっていきたいですね。女優はずっと続けていくと思います。演じるのは楽しい。やっぱり現実とは全く違う人になれるし、毎回違う人生を体験できる職業ってこれしかないなと思うので、楽しいです」
◇もっといろんな役に挑戦したい
出演中のドラマ「御上先生」は、「生徒29人それぞれの人生がちゃんと垣間見えるというか、1話で3、4人くらいの生徒が活動的に問題に向き合っています。生徒全員を注目して見られる学園ドラマって珍しいのかなと、そこが見どころだと思います」と紹介する。
また、「普段見ないようにしていることとか、気にはしているけど自分一人じゃどうすることもできない問題に、3年2組のみんなは向き合っています。全体的に見たら、一つの学校の一つのクラスの小さな出来事だけど、それをちゃんと解決しようってみんなが動くことで、少しでも日本が変わっていくという。自分が行動を起こすことで、日本も変えられてしまうかもしれないという、そんな希望が見えるドラマになっているんじゃないかなと思います」と語る。
さらに、「演じる富永は、どんな問題にも積極的に口を出すので、動き出そうとしている生徒と、動かそうとしている先生の架け橋になっていると思うので、そこも見どころです」とメッセージを送る。
2025年1月期のドラマということで、2025年をどんな年にしたいかを最後に聞いた。
「挑戦の年にしたいですね。今回の役もそうですけど、自分にはまだ今はできてないけれど、できる役がたくさんあるんだなと思ったので、もっといろんな役に挑戦したいなと思います。こんなにたくさんの同世代の方と共演することが今までなかったので、本当にみんな頑張っていて、自分の役と向き合ったり、他の仕事も頑張っていたり、本当に刺激的な毎日で、自分も頑張ろうって思います」と力を込めた。
「御上先生」は、日本の教育を変えようという思いを持つ文科省官僚の御上孝(松坂さん)が、私立高校「隣徳学院」に出向。自ら教壇に立ち、令和の時代を生きる18歳の高校生を導きながら、権力に立ち向かっていく……という“大逆転教育再生ストーリー”。完全オリジナルで、松坂さんの主演映画「新聞記者」以来のタッグとなる詩森ろばさんが、ゴールデン帯の連続ドラマで初めて脚本を担当。「アンチヒーロー」(2024年)、「VIVANT」(2023年)など話題になった日曜劇場を担当してきた飯田和孝さんがプロデューサーを務める。