「嬉野八十八(やどや)」の女湯大浴場。湧いたそのままの手を加えない源泉かけ流し
日本三大美肌の湯と名高い“とろとろな温泉”とその温泉水で煮たふわふわな温泉湯どうふが人気の佐賀・嬉野の嬉野(うれしの)温泉。2023年、老舗旅館「神泉閣」の跡地に「嬉野八十八(やどや)」が創業した。嬉野の特産「嬉野茶」と「温泉」の融合により心身の調和をはかる、というコンセプトのラグジュアリーな宿だ。
温泉は自家源泉2本をブレンド。大浴場があるほか、全客室に温泉がついている。嬉野らしいとろみのあるリッチなテクスチャーの湯は、余分な皮脂や角質を落としてさっぱりしつつも、うるおいを与え保湿や保温効果も期待できる。また大浴場には、香炉で炊いた香ばしい茶の匂いに癒やされるドライサウナ、爽やかな香りの茶アロマでリフレッシュするロウリュサウナも。
休憩スペースには日替わりの嬉野茶が2種類用意され、その場でも、持ち帰り可のオリジナルボトルに入れて客室でも、楽しめる。客室にも数種類のお茶と茶菓子が用意されていて、嬉野茶を好きな時に楽しめる。
客室は全部で36室。筆者は2024年2月に母屋の温泉内湯つきのジュニアデラックスに宿泊した。別邸には犬と宿泊できる客室もある。シンプルでスタイリッシュでありつつも木のぬくもりが感じられる空間で、家具やリネンには茶を思わせる緑色が使われている。アメニティーは、嬉野温泉水を主成分としたスキンケアブランドCHOOSE(チューズ)を女性用にと備えられており、徹底的に“嬉野温泉を享受”できるのがうれしい。
夕朝食は、個室か半個室の食事処で。夕食は、別邸宿泊ならプリフィクスでメイン含め数皿を複数から選び、母屋は会席。嬉野から半径88キロ圏内の旬の新鮮食材を主に使用している。器も古伊万里や有田焼など88キロ圏内のものだ。朝食も和洋を選択できる。
地元専属茶師による嬉野の伝統文化である「嬉野茶」を楽しめるティーセレモニー体験や嬉野茶を使ったカクテルが楽しめるバー、嬉野88キロ圏内の書籍がそろえられた図書館、嬉野産の酒類や特産品、八十八で使われている調味料や器などが購入できるショップなども。
<プロフィル>
朝香。モデル・美肌温泉家。慶応大卒。温泉ソムリエアンバサダーなど数々の温泉資格を持ち、日本温泉気候物理医学会など多数の学会に所属。美容効果が期待できる温泉やその効能をより引き出す入浴法を広めようと日々活動している。自治体の観光PRの監修・アドバイザーなども務める。