「ゆの温泉 芳山園」の大浴場
温泉というと温かいものと思いがちだが、冷たい温泉もある。年々暑さを増していく日本の夏だが、冷たい温泉で涼むのはいかがだろうか? 数は多くはないが、山陽や四国など、冷たい温泉、ぬるい温泉が多い地域がある。山口・周南「ゆの温泉 芳山園」の日帰り入浴を紹介する。
ゆの温泉の大浴場には、内湯と露天風呂それぞれに泉温32.6度の源泉浴槽がある。芯まで火照った体に、32.6度の源泉は程よい冷たさで最高に気持ちが良い。わずかに黄みがかった透明な湯は、とろみがあり、硫黄の匂いがする。
シャワーとカランも源泉を使用しており、温度を下げると源泉、上げると加温した温泉水が出てくる仕組みだ。
鎮静作用や、余分な皮脂や肌汚れを取り去って肌のターンオーバーを正常に整える効果があると言われている。また、アトピー性皮膚炎や慢性湿疹などを改善できると考えられているなど、美肌へと導く効果が期待できる温泉だ。
適温に加温された浴槽もあるので、温まりたい人も大丈夫。温かい湯と冷たい湯に交互に入って自律神経を整えたり、疲労回復が見込める温冷交互浴も楽しめる。客室で休憩とランチをとれる日帰りプランもある。
加温した湯にはなるが温泉付きの客室もあり、部屋にいながらにして温泉を楽しむことができるのもいい。落ち着いた和風旅館で、大きな庭園もあり、湯上がりにのんびり散策して癒やされるのもいい。
冷たい温泉につかって、暑い夏を楽しく過ごす旅はいかがだろうか?
<プロフィル>
朝香。モデル・美肌温泉家。慶応大卒。温泉ソムリエアンバサダーなど数々の温泉資格を持ち、日本温泉気候物理医学会など多数の学会に所属。美容効果が期待できる温泉やその効能をより引き出す入浴法を広めようと日々活動している。自治体の観光PRの監修・アドバイザーなども務める。