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三浦理恵子の美容ライフ:第29回 美容と睡眠~対談・上 睡眠改善インストラクター 永瀬和代さん

 だいぶ涼しくなってきましたが、まだまだ暑い日が続いています。夏の疲れは出ていませんか? 今回は、疲労回復が気になるこの季節にぴったりの睡眠についてのお話をお届けしたいと思います。ゲストに睡眠改善インストラクターで「スリープクリニック調布」に勤務している永瀬和代さんをお迎えし、理想の睡眠や美容にいい眠りの環境についてお話を聞きました。女性が気になるポイントを中心に幅広く教えていただいたので、ぜひ参考にしてみてください!

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 ◇早寝早起き生活で肌の調子がよくなった──三浦さん

 三浦さん:睡眠については以前からずっと興味があったので、今日はとても楽しみにしていました! 眠り方はもちろん、寝具など眠る環境についてもおうかがいできればと思っています。

 永瀬さん:こちらこそ、よろしくお願いします。

 三浦さん:私が睡眠に対して興味を持つようになったのは、健康のために規則正しい生活をしようと思ったことがきっかけでした。早寝早起きを続けるとやっぱり体調がよくなって、肌の調子もよくなるんですね。それで今年に入ってからしばらく継続していたのですが、最近はどうしても、仕事で帰宅が遅くなることも多くて……徐々にペースが乱れて、寝つきが悪い日も多くなってしまいました。

 ◇眠りにプレッシャーをかけてしまう現代人は多い──永瀬さん

 永瀬さん:寝つきの悪さに悩む人は、現代人にはとても多いんですよ。そしてそういう人の多くが、眠るために「あれをしなきゃ、これをしなきゃ」と自分にプレッシャーをかけてしまっている場合が多いです。そう思うことはかえって寝つきを悪くしてしまうんです。「眠くなったら寝よう」くらいの軽い考え方の方が、案外スムーズに眠れるものだったりします。

 三浦さん:私はまさにそのタイプで、早くベッドに入らなきゃとか、ぐっすり熟睡しなきゃと焦ってしまいます。よく午後10時~深夜2時に眠っていることが、美肌のためには大事だといわれますよね。

 永瀬さん:“睡眠のゴールデンタイム”ですね。確かにその時間帯を意識するのもいいのですが、あまり神経質になる必要はないと思っています。私がよくアドバイスしているのは、“日付が変わる前に寝る”ということ。7時間睡眠を取るのが理想的だと考えています。

 ◇“何時に寝たか”より“何時間寝たか”が大事なんですね──三浦さん

 三浦さん:眠り始める時刻をそこまで気にしなくてもいいんですね。それよりも、何時間眠れたかが大事。

 永瀬さん:眠りについてから約2時間で成長ホルモンが分泌されるんですが、そのタイミングにしっかり熟睡の状態にあることが大切なんです。何時に起きるかを決めて、睡眠時間の尺を計算して眠るのがいいですね。成長ホルモンは、美肌作りのカギでもあります。

 ◇レム睡眠とノンレム睡眠が90分のサイクルで繰り返される──永瀬さん

 三浦さん:私は眠りが浅いようで、隣で寝ている犬がちょっと動いただけでもすぐ目を覚ましてしまうのですが、やはり浅さ、深さも大切なポイントですか?

 永瀬さん:眠りは90分サイクルで深い睡眠と浅い睡眠を繰り返しています。浅い睡眠は体を休めるレム睡眠。深い睡眠はおもに脳を休めるノンレム睡眠です。深い睡眠が十分に取れない原因はいろいろあると思いますが、考えごとをしていたりすると深く眠れない場合が多いですね。あと、老齢になるほどにそういう傾向が高まります。

 三浦さん:そうなんですね! 年を取ることは避けられないですが、寝る前の行動を変えることは意識すればできますよね。大人の女性に何かおすすめのことはありますか?

 永瀬さん:自分がリラックスできることをするのがベストですね。読書でも映画観賞でも、なんでもいいと思います。

 三浦さん:アロマやヒーリング音楽もすごくよさそうですよね! 私は先ほど取材前に教えていただいた永瀬さん愛聴のCD 『アイソトニックサウンド』のシリーズにすごく興味を持ちました。耳なじみのいいソフトな音とメロディーが、心地よい眠りを演出してくれそうです。

 ◇安眠アイテム……「アイソトニックサウンド」……オーロラ、ムーン、ミストなどのシリーズがあるヒーリング音楽CD。安らぎを与えてくれるサウンドがとっても魅力的です!

 永瀬さん:我が家には猫がいるんですが、その子たちも気持ち良さそうに聴いてますよ(笑い)。

 三浦さん:可愛いですね(笑い)。ところで、実は今日一番教えていただきたいと思っていたことがあるんです。それは“自分に合う理想の枕”についてなのですが、私はここ何年も枕選びにずっと悩んでいて「ピッタリ合う!」と思えるものに巡り合えたことがないんです。

 永瀬さん:よくそういう相談を受けるのですが、個人的には「合うって一体何?」と、思ってしまったりもするんですよね(笑い)。もちろん理屈で合う、合わないを説明しようと思えばできるかもしれませんが、本人が気持ちいいと思える枕と、科学的に裏づけされた理想の枕が必ずしも一致するとは限らないんです。両者のバランスが難しいんですよね。ただ、なるべくこういう点は気をつけましょうという、選び方のポイントはあります。

 今回はここまで。次回はずっと気になっていた枕の話、そして眠るときの姿勢について、おうかがいしたいと思います。

 キレイを目指すのに、遅いなんてことはありません! まずは、やる気を出して! 楽しみながら一歩ずつ前進しましょう。

*……次回は9月25日に更新予定です。

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