フリーアナウンサーの黒塚まやさん
フリーアナウンサーの黒塚まやさんが、これまでに出会ったステキな人やモノから美しさへの道を考える「黒塚まやのステキ美人道」。今回は言葉について語ります。
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アナウンサーとして日々言葉と向き合っていると、言葉が与える力や印象の大きさを感じることが多くあります。
言葉は時代とともに変化していて、昔ながらの言い回しやイントネーションが正しいかというと、決してそうではない場合もあります。例えば「クラブ」という単語の場合、少し前までは全て頭高のアクセントの「クラブ」でしたが、若者が集う「クラブ」を表す場合は意味が伝わりにくいという意味合いもあって、ニュースでも平板で読みます。当初は戸惑いもありましたが、それでもこのように変化していくことも受け入れるのが言葉なのだろうと思います。
ただ、さまざまな世代の方と接する機会がある場合、やはりきれいな日本語を使っていたいものです。
私が特に気になるのは「ら」抜き言葉。「食べれる」「居れる」ではなく、「食べられる」「居られる」ですね。曲の歌詞でも「ら」抜き言葉がありますから、いつか一般化する日が来るのかもしれませんが、心掛けておきたい言い回しの一つです。
そして敬語。先日、20代くらいの人が目上の方に対して「今日のご飯です」と言って、お弁当を差し出していた場面を見かけました。その姿を見て正直なところ、残念だなと思ってしまいました。「今日のお食事です」「お食事をお持ちしました」など、他にいくらでも言い方はありますよね。私が感じるくらいですから、目上の方はもっと違和感を感じていたはずです。言葉が与える印象は人の評価にもつながりかねない大切なポイントだと思います。
さらに、季節に合わせた言葉を普段から取り入れられたらステキだなと思っています。年上の女性と会話したり手紙をいただいたりすると感じられることが多い季語。私もそのようなステキな大人の女性になりたいと思っていますが……。
例えば「風薫る5月」「新緑のまぶしい季節」など、5月の季節を表す言葉もさまざまです。手紙やお礼状などを書くときに、さらりと取り入れられるよう心がけたいものです。
<プロフィル>
くろつか・まや。1980年9月14日生まれ。神奈川県出身。法政大学社会学部卒業。これまでテレビ山梨アナウンサー、TBSニュースバードキャスター、TBS「はなまるマーケット」などを担当。現在はJ−WAVEニュースアナウンサーを務めているほか、BS11の報道番組「報道ライブ21 INsideOUT」(月~木曜午後9時~同54分)で元フジテレビアナウンサーの露木茂さんとキャスターとして出演している。山梨県の魅力をPRする「やまなし大使」も務めている。
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