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アイルランド・ダブリンへ語学留学し、ロンドンに引っ越しをしたエディターでライターのハマコさん=仮名=が、現地の人々とのふれあいなどをリポートする「33歳、海外留学します!」。今回はダブリンの語学学校の授業についてつづります。
◇初めての一人プレゼン テーマは「仕事」
英語でのプレゼンテーションは、単に語学力だけでなくアイコンタクトやジェスチャーなどの使い方をトレーニングするのにいい機会だと思います。前回のグループプレゼンテーションの経験を通して、私はそれを実感しました。今回はついに(?)やってきた一人きりで行う英語でのプレゼン体験です。
ある月曜日、担任の先生がクラス全員に単独で行うプレゼンの課題を出しました。テーマは「私が夢中になっているもの」。もっとも取り組みやすいテーマに聞こえますが、幅が広いと意外と迷うもの。アイルランドで感動した湖について書こうか、毎朝飲むコーヒーについて書こうか、東京で通っていたスポーツジムについて書こうか……と私はあれこれ頭を悩ませてしまい、一日をテーマ選びだけに費やしてしまいました。
結局その晩、悩み疲れて最終的に決めたのが、私の仕事について。私はワーカホリックではありませんが、自分の仕事が好きです。苦しかったり、自分の未熟さに落ち込んだりすることもしょっちゅうで、「何でこんな仕事をしてるんだろう?」と自問自答することもたまにありますが、なんだかんだで取材をして記事を作るという仕事が好き。それを素直に話そうと決意しました。そして最終的に、私が特に情熱を注いでいる「インタビュー」という仕事について話そうと決めました。
◇準備で語彙力が鍛えられる
テーマが定まってからは、やることが絞れるので作業はスムーズでした。私が考えた構成は、最初に仕事の概要を紹介して、どうしてその仕事が好きなのかを説明し、それを象徴する具体的な体験例を二つ話すというもの。最後はちょっとだけ目標も入れてみました。あえてみんなに宣言して、自分を奮い立たせたいと思ったからです。
各々の持ち時間はたった3分。分かりやすい文章と写真でスライドを構成しなくてはいけません。スクリプト(原稿)も自分用に作りましたが、長くなりすぎてもダメなので、言葉選びも注意深く行いました。
日本語で記事を書いている時もですが、言葉が重複しないようにするのは大切なポイントです。英語でその作業をするのは、類義語や類似表現の知識を増やすのに大いに役立ちました。もちろん発表前日に先生に細かく添削してもらえるので、見直し作業でさらに勉強になります。私は前日の深夜までじっくり準備をして、何とか無事発表当日を迎えることができました。
次回は、プレゼン当日を振り返ります。
<プロフィル>
ハマコ(仮名)。1980年生まれ。大学時代に短期留学を経験したものの、その後は英語と無縁の生活に。東京で会社勤めをした後、フリーランスのエディター、ライターに転身。インタビューの仕事の魅力にはまり、「もっと多くの人と直接会話をしたい! 海外の人にもインタビューしたい」とアイルランド・ダブリンへ留学。ダブリンの学校を修了した後、ロンドンへ引っ越した。