検索
フリーアナウンサーの黒塚まやさん
1 / 2

フリーアナウンサーの黒塚まやさん

黒塚まやのステキ美人道:第15回 季語で手紙に花を添える

 フリーアナウンサーの黒塚まやさんが、言葉やファッションなどから美しさへの道を考える「黒塚まやのステキ美人道」。今回は季節を表す日本語について語ります。

いま、推されてます

 ◇

 最近はメールが当たり前になって、直筆の手紙を書く機会が減りましたよね。私も年賀状の一言コメントやプレゼントに添えるメッセージカードに短く書くくらいで、長文の手紙はなかなか……。

 しかし、年度が替わるこの時期、これまでの感謝の気持ちや新たな環境でのスタートの抱負などを文字にする機会も普段より多くなるのでは。

 そのような時、人柄が表れる文字で書かれた手紙だと、気持ちの伝わり方や温かみもだいぶ違うような気がします。たとえ字に自信がなくても、便せんの種類や絵柄から浮かび上がる情景、また丁寧な書き方でもらった手紙だと印象が変わりますよね。

 そして、そんな手紙に華を添える表現の一つとして季語などを使ってみてはどうでしょうか。

 例えば3月は如月(きさらぎ)、桜月(さくらづき)、桃見月(ももみづき)などと表現する事ができ、春雷(しゅんらい)、春雨、春の雪、東風、椿(つばき)、鰆(さわら)、土筆(つくし)、蕨(わらび)、蒲公英(たんぽぽ)などをちりばめると季節感がぐっと増します。

 4月であれば「春たけなわの今日この頃」「春深くなり」「うららかな季節を迎え」「春色すでに十二分」「葉桜の季節となり」の言葉に続けて「いかがお過ごしでしょうか」とするなどの書き出しも上手に取り入れたいもの。

 ほかにも、春風、花曇り、花冷え、菜種梅雨(なたねづゆ)、水温む(みずぬるむ)、おぼろ月などの季語や、卯月(うづき)、卯花月(うのはなづき)などの別名もあり、調べてみると春の季語や表現として、さまざまなものがあります。

 このような表現は普段の会話でそう頻繁に出てくるものではないですよね。しかし、美しい日本語をさらっと使いこなせるようになると、女性らしさもより増すような気がします。この春、思いを手紙につづってみてはいかがでしょうか。

 <プロフィル>

 くろつか・まや。1980年9月14日生まれ。神奈川県出身。法政大学社会学部卒業。これまでテレビ山梨アナウンサー、TBSニュースバードキャスター、TBS「はなまるマーケット」などを担当。現在はJ-WAVEニュースアナウンサーを務めているほか、BS11の報道番組「報道ライブ21 INsideOUT」(月~木曜午後9時~同54分)で元フジテレビアナウンサーの露木茂さんとキャスターとして出演している。山梨県の魅力をPRする「やまなし大使」も務めている。

いま、推されてます

写真を見る全 2枚

コラム 最新記事

アクセス上位記事