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アイルランド・ダブリンへ語学留学し、ロンドンに引っ越しをしたエディターでライターのハマコさん=仮名=が、現地の人々とのふれあいなどをリポートする「33歳、海外留学します!」。今回は社会人留学でメリットと感じた点をつづります。
◇30代も年齢に引け目を感じる必要なし 生徒と先生と仲良くなれる
2014年6月から始めたこの連載も、残すところあと2回となりました。東京からアイルランドへ飛び、その後イギリスへ移った留学生活。働くことを経験した今だからこそ、感じられたこと、学べたことがたくさんあったと思える日々でした。そして、そろそろ人生の次のフェーズに移る時期。帰国のタイミングだと考えています。そこで今回は、社会人留学のよさを私なりに総決算したいと思います。
長期留学において重要だと感じたのは、現地での人間関係。私にとって、33歳という年齢での留学は、生徒と先生の両方とスムーズに仲良くなれたというメリットがありました。
通っていた学校の先生の年齢層は、30~50代が大半。生徒は20代が多いようでした。くだらないジョークでクラスメートと騒ぐことも自然にできる一方、先生と政治の話も対等にできる。私のように先生に気軽に接する生徒は、ほかにあまりいませんでした。
いろいろな世代とストレスなくコミュニケーションできるのが、私にとってはこの年齢だったのです。たまに下ネタを交えた生徒の冗談にだって、スマートに対応することができました。
もちろん、先生も生徒も年齢を気にする人はいません。渡欧前、年齢にやや引け目を感じていましたが、今思えばどうでもいい心配。人間関係の基本はやはり、相手に共感したり一緒に笑ったりというシンプルなことだと、コミュニケーションの基本を改めて考えさせられました。
◇先生とのおしゃべりで意外な経歴も……
私はよく先生の控室に遊びに行っていました。そこで何をしていたかと言うと、時事ネタや東京で私が携わっていた仕事、先生が好きな映画や音楽などについての、たわいないおしゃべりです。私が取材をしたことがある映画をある先生が偶然、見ていて、コアな話題で盛り上がったこともありました。
これまでインタビューの仕事が多かったせいか、つい先生にも質問をたくさんしてしまうところがあります。転職のエピソードなどにも話題が及んだりして、興味深いことをたくさん知ることもできました。
学生時代に起業したことがある先生や、テレビ局に勤めていた先生の話などは、とりわけ印象に残っています。個人的な話をする際、先生でも仕事の顔から一人の人間の顔に変わります。一歩深い人間関係を築けたと感じる瞬間で、とてもうれしかったのを覚えています。
<プロフィル>
ハマコ(仮名)。1980年生まれ。大学時代に短期留学を経験したものの、その後は英語と無縁の生活に。東京で会社勤めをした後、フリーランスのエディター、ライターに転身。インタビューの仕事の魅力にはまり、「もっと多くの人と直接会話をしたい! 海外の人にもインタビューしたい」とアイルランド・ダブリンへ留学。ダブリンの学校を修了した後、ロンドンへ引っ越した。