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中谷美紀:美に執着する女盗賊に共感 「美しいものが大好き」

 女優の中谷美紀さんが28日、東京都内で行われた主演舞台「黒蜥蜴(とかげ)」の制作発表会見に、主要キャストともに出席。自身が演じる美貌の女盗賊・黒蜥蜴をイメージした衣装でランウエーを歩いた中谷さんは、役について「美に執着し、美におぼれ、美のためならどんな手段も問わない」といい、「おぞましく感じる方もいらっしゃるかもしれないですが、私はどこか(台本を)読んでいて心地が良かった。私も美に執着してしまう」と独自の思いを語った。

 舞台「黒蜥蜴」は、美貌の女盗賊・黒蜥蜴と、名探偵・明智小五郎が、耽美と闇の世界を繰り広げる、江戸川乱歩の小説を三島由紀夫が戯曲化した作品。中谷さんは、物語について「犯罪にとりつかれた2人のロマンチックなラブストーリー」と説明。美に執着するということには「若さだけではなく、朽ちていくものにも美を感じる。美しいものが大好きなので、その辺に共感します」と、笑顔で語った。

 一方で、舞台に関しては「常々自分は舞台に立つ人間ではないと思う。恐れの方が大きい」といい、「本番が実は大嫌いで、おけいこだけやって、本番はほかの女優さんにやってほしいと毎回思うんですけれど、それでもいいと(演出家のデヴィッド・)ルヴォーさんが言ってくれた。いいんですよね? おけいこを存分に楽しみたいと思います」と、ちゃめっ気たっぷりに語って、ルヴォーさんを困らせていた。

 イベントには、中谷さん、ルヴォーさんのほか、探偵・明智小五郎役の井上芳雄さん、黒蜥蜴の部下・雨宮潤一役の成河さん、黒蜥蜴に誘拐される岩瀬早苗役の相楽樹さん、岩瀬家の家政婦・ひな役の朝海ひかるさんも出席した。同舞台は、2018年1月9~28日に東京・日生劇場で、2月1~5日に大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演予定。

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