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岩田剛典:「夢に監督が出てきて…」 主演映画の苦労語る

 ダンス・ボーカルグループ「EXILE」「三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE」の岩田剛典さんが25日、東京都内で行われた主演映画「去年の冬、きみと別れ」(瀧本智行監督、3月10日公開)の完成披露試写会に登場。岩田さんは「撮影期間中は暗く長いトンネルを走っていて、いつ出口にたどり着くのかという感覚で、監督が夢に出てきました。これだけ没頭できた作品は初めてで、原作のパワーが役に自然ととりついていた感覚がありましたね」と苦労したことを明かした。

 イベントには、共演の山本美月さん、瀧本監督、原作者の中村文則さんも参加。撮影前に原作小説を読んだという岩田さんは、「だまされました。原作ならではのトリックや伏線というものが、実際に映画化されたらどういう映像作品になるのかと、自分も興味がありました」と話した。中村さんが「映画は映像ならではの変更が面白くて、一観客として気持ちよくだまされてしまいました」と明かすと、岩田さんは「映画でだまし返して良かったです」とニンマリ。

 山本さんは、撮影中に印象に残った出来事として「とにかく(監督が)細かくて…考えて演技しても、指先の動きとか全部指導されて、途中嫌になって(笑い)」と明かし、「一回だけ褒めてもらったことがあって、ラストに近いシーンで『今の良かったよ』って言われて、すごくうれしかったです」と話していた。

 映画は芥川賞作家の中村さんの同名サスペンス小説が原作。結婚を間近に控えた新進気鋭のルポライター・耶雲恭介(岩田さん)は、本の出版を目指して女性焼死事件の元容疑者で天才写真家の木原坂雄大(斎藤工さん)に目を付ける。美しく怪しげな魅力を放つ木原坂を追ううちに、耶雲は抜けることのできないわなに迷い込み、やがて耶雲の婚約者・松田百合子(山本さん)まで狙われてしまう……というストーリー。

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