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「本麒麟」のウェブムービーに出演し取材に応じた冨永愛さん
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「本麒麟」のウェブムービーに出演し取材に応じた冨永愛さん

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冨永愛:ステイホームで“見せなかった”オフを公開 世界で活躍も「まだまだ途中」と未来見据える

 17歳でニューヨークコレクションにデビューし、今年10年ぶりにパリコレに“復帰”するなど、世界を舞台に活躍するモデルの冨永愛さんが、「本麒麟」(キリンビール)のウェブムービー「冨永愛流 金賞5冠・本麒麟を家で楽しむ5つの法則」に出演。同ムービーで料理をする姿を初公開し、自宅でお酒を飲む際の“法則”も明かした。コロナ禍でのステイホーム期間を振り返り「充実していたような、何かどこかこう、体の一部が欠けたような感じでした。改めて仕事ができることのありがたみを実感しましたね」と率直に語る冨永さんに、ステイホーム期間の過ごし方や新たな生活様式に伴う変化について聞いた。

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 ◇ステイホーム期間中は「ずっとジャージーで」 インスタのためのおしゃれが楽しみに

 これまで「オフの部分は意識的に見せてこなかった」が、ステイホーム期間中にはインスタグラムを日々更新し、インスタライブを5回も実施するなど、ファンと積極的に交流を図っていた冨永さん。

 その理由を「気軽に友達と会ったりすることもできない中で、私自身コミュニケーションの大事さを改めて感じて。せめてファンの人たちと交流できないかなあと思って始めてみたんです。もともと今年、ビューティーブック『冨永愛 美の法則』(ダイヤモンド社、1500円・税抜き)を発売したときに、サイン会とかイベントをやる予定だったんですが、コロナ禍で全くできなくなってしまった。だからこそ、少しでもファンの方たちと触れ合う機会になればいいなという思いもあったんですよね」と振り返った。

 中でもインスタライブは「私がしゃべって、視聴者からのコメントを読み上げただけなんですが、それでもちゃんとつながりを感じることができてすごく楽しかったし、本当にやってよかった」とにっこり。一方で「自分のお気に入りのアイテムもいくつか紹介したんですけど、週1ペースで(お気に入りアイテムが)見つかるわけでもないから、正直あの形をずっと続けていくのは難しい。果たして私がそれをやるべきなのかっていうのもあるし。これからも続けていくかどうかは、ちょっと分からないですね」と本音ものぞかせる。

 時にはパジャマ姿や、トレーニングウエア姿、着物姿も見せていたが、“おうち時間”は「ずっと家着で過ごしていた」といい、「Tシャツにジャージーとか。あくまで動きやすさを重視して。犬の散歩も行ったりするし、カジュアルというか、本当にジャージみたいな感じですね。だからこそ、インスタライブとかインスタ投稿のためにメークをしたり、おしゃれなコーディネートを考えたりするのが楽しくて。気持ちの切り替えにもなるしね」と親しみやすい一面も。

 ◇最近ハマったのはパン作り「オーツ麦でチャレンジしようかな」

 ウェブムービーでは、「本麒麟」に合うメニューとして「サバ缶ココナツカレー」を作る姿も見せた冨永さん。得意料理について聞くと「息子のためにしょうが焼きとかオムライスとか肉じゃがとかはよく作る」と母の顔をのぞかせる。ステイホーム期間中は「食のお取り寄せもしていた」といい、「仙台の牛タンと熊本の馬刺し。あとはパン作りにもハマっていて。糖質オフの小麦粉を取り寄せたり、米粉でも試してみたり。最近はオーツ麦のパン粉を取り寄せたので、今度チャレンジしようかな」と楽しげに語る。

 さらに「自粛中は運動もそんなにしないから、食事に関してすごく気をつけました。ジムに通っている時と比べると、自宅でのワークアウトにはどうしても限界があるので。例えば、ジムだと2時間やってるけど、家だと2時間はできない。短時間の場合はどれぐらいの頻度でやったらいいのか自分なりに研究して、最近ようやく『これならいいかも』っていうのが見つかったんです。あとはそれにプラスして『冨永愛 美の法則』でも紹介した美容法のルーティンは、自粛期間中もずっと続けてましたね」と明かした。

 ◇新しい生活様式で“マイルール”に変化 ファッション業界も「デジタル化進む」

 ソーシャルディスタンスなど新しい生活様式が推奨され、これまで冨永さんが続けてきた「仕事相手全員と握手する」をはじめとする“マイルール”にも変化があった。

 「『仕事相手全員と握手する』っていうのが、今できないんですよ! そこはやっぱり控えてますね。だから何かこう、(こちらに手を伸ばしかけて、引っ込める動作をしながら)あ……、みたいな(笑い)。長年の習慣を変えるっていう意味では、ちょっとペースがつかめない感じはまだありますけど、いまは海外でもハグとかビズ(頬を合わせるあいさつ)とかは、やらないみたいですしね。その代わりに、肘と肘をくっつけるあいさつがはやってるみたい。こればっかりはもう、新しい様式に合わせてやるしかないですよね」と今は戸惑いなからも、新たな「ルール」を模索中だ。

 ファッション業界自体もコレクションの頻度や形式など、さまざまな変化が予想されるが、「対応していくしかないですよね。バーチャルになったりもするでしょうし、オンラインランウエーみたいなのも出てくると思う。まさに今みんなが試行錯誤している状態だと思うけど、デジタル化はものすごく進むでしょうね。すごく変わると思います。もともと世界で2番目に環境を汚しているのがファッション業界だって言われていて、いろんな問題が今このコロナ禍によって顕著に出てきてしまったという部分もある。環境問題の観点から考えると、無駄が省かれるのはいいことだと思いますよ」と前向きだ。

 さらに「モデルはあくまでクリエイターチームの中の1人であって、モデル自身が自分で生み出すことってなかなかないんです。でも今の時代にはSNSというツールがあるから、『何を発信していくべきか』が、これからすごく大事になっていくんじゃないかなって思いますね」と話す。

 ◇まだまだ“世界”の途中「ここで満足しない」

 また「本麒麟」が国内外のビールコンペティションで金賞5冠に輝いたことにちなんで、冨永さんが「世界で評価された」と初めて実感したのはいつかと尋ねると「本当に実感し始めたのは、まさに今の今くらいじゃないかな」と意外な答えが返ってきた。

 「今年10年ぶりにパリコレに行ったんだけど、ファッション業界はこの10年の間に何度も何度もメンバーが入れ替わっている。いま世界で活躍されているのは若い世代のデザイナーさんばかり。そんな若い人たちが私のことを知ってくれているっていう意味では『評価されてるんだな』って思えましたけど」とちゃめっ気たっぷりの笑顔を見せる。一方で「でも、正直そんなに感じてはいないです。『まだまだ途中にいる』って思っていた方が、この先も長く続けられる。ここで満足しないっていうのがね」と未来を見据えていた。

 (取材・文・撮影/渡邊玲子)

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