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フジ松村未央アナ:出産経て“仕事人間”から「家族が第一」に 時短勤務で育児と両立、夫も頼りに

 2017年にお笑いタレントの陣内智則さんと結婚し、2018年10月に第1子女児を出産したフジテレビ松村未央アナウンサー。育児休業を経て2020年7月に復職した現在は「めざましどようび」(土曜午前6~8時半)のニュース、土曜の「FNN Live News days」(午前11時50分~正午)などを担当している。時短勤務をしながら子育てと仕事を両立させている松村アナに、両立のコツやアナウンサーとしてのやりがいなどについて聞いた。

 ◇出演番組を見た娘が泣きそうな顔で… 「早く会いたい」と思い募る

 1986年6月29日生まれ、横浜市出身。慶應義塾大学を卒業後、2009年に入社した。これまで、朝の情報番組「めざにゅ~」やスポーツニュース「すぽると!」などに出演してきた松村アナ。「娘が生まれる前はものすごく仕事人間で、仕事第一だったのですが、出産してからは家族、特に娘が第一になりました」と変化を明かす。

 復職後は時短制度を利用しており、「仕事と子育ての両立という点をすごく考えるようになりました。働く時間が限られているので、短時間に集中して、一つ一つの仕事にこれまで以上に真剣に取り組むようになった気がします」と実感を込める。

 土曜日は早朝から担当番組があるが、平日は午後4時に勤務を終えると、「毎日お迎えに行くのが楽しみ。娘が寂しい思いをしないよう、一緒にいられる時間は愛情たっぷりに接します」と顔をほころばせる。

 午前6時スタートの「めざましどようび」に出演する土曜日は「午前4時すぎに起きて、娘が寝ている間にそっと着替えて、家を出るんです。娘に朝ご飯を食べさせたり、着替えさせたりするのは夫に頑張ってもらっています」と明かす。

 「ロケなどで時間が不規則な日もあり、土曜日以外でも朝早く家を出る日や遅く帰る日は夫に頼んだり、休日は私の親にお願いしたりして、やり繰りしています。親は、『孫に会いたい』と喜んで飛んで来てくれるので、大変ありがたいです」と家族の協力も欠かせない。

 テレビに出てくる“お母さん”に対する娘の反応は「土曜日のお昼のニュースを見せると、いままで楽しそうに遊んでいた娘が、思い出してしまったのか急に泣きそうな顔をして、『ママー』って言っているらしいです。それを聞いて、可愛いな、早く会いたいなと思います」と笑顔で語る。

 ◇中学時代からテレビっ子に テレビ局のアルバイトでアナウンサーに憧れ

 「テレビが大好きなテレビっ子だった」という松村アナ。「小学校4年生から中学校1年生まで海外(米ダラス)に住んでいて、帰国した後、テレビをよく見る子になりました。とにかくテレビの前に張り付いているような子でしたね。その頃からテレビ局は楽しそうだなというイメージがありました。いつか私も番組制作に関わりたい、アナウンサーもカッコいいなと思って、すごく興味を持ちました」と振り返る。

 当時は「めざましテレビ」「スーパーニュース」などの情報・報道番組はもちろん、「ドラマやバラエティーも好きだったのですが、特に音楽番組が好きで見ていました。当時は宇多田ヒカルさんが好きで、ELT(Every Little Thing)やaikoさん、福山雅治さん、GLAYも好きでした。とにかくJ-POPが大好きでした」と語る。

 その後、「大学に入ってからテレビ局でアルバイトをするようになり、そこでアナウンサーの姿を目の当たりにして、私もこうなりたいなと現実的に思うようになりました」と話す。そして、憧れが現実になり、「内定したとき、親は信じられないと言っていました。アナウンサーになってからは、私が出演した番組を録画してチェックしていたようです」と明かす。

 ◇東日本大震災では「何もできない自分がふがいなく」

 「小さい頃からスポーツが大好きでこれまでは水泳、バレエ、体操、フィギュアスケート、バスケ、テニス、ゴルフといろいろやってきました」という松村アナは、入社1年目から「すぽると!」に出演。

 「球場へ取材に行くと、野球ファンの方たちが『ミオパン頑張って。いつも見てるよ』と声を掛けてくださって。普段頑張っていることに対して反応があると、もっと頑張ろうという気持ちになりました」とやりがいを感じ、当時番組で共演していた三宅正治アナウンサーや平井理央アナウンサーを見習って、「現地に足を運ぶようにしていました。周囲からは『よく取材に来ている子だね』と思われていた気がします」と取材現場に足繁く通った。

 一方でつらかったことは、「東日本大震災のとき何もできなかったこと」と振り返る。「当時2年目だったのですが、レギュラー番組が中止になり、報道特番体制が組まれ、私はしばらくの間、自宅待機となりました。何もできない自分がふがいなく、いつか戦力になりたいと強く思いました」と期するものがあった。

 コロナ禍の現在、同じような状況の後輩に向けて、「今は何もできないと思っていても、数年後に絶対に力がついて戦力になれる時がくると思います。今は我慢の時。普段行けるようなロケにも行けないですし、取材自体も制限がありますが、自分ができることをコツコツやっていれば、自身の力にもなって、のちに生きてくると思います」とエールを送る。

 ◇「母になって声に深み」 技術もっと磨きたい

 現在、担当している土曜日の「FNN Live News days」については、「コンパクトに分かりやすく最新ニュースをお伝えしています。この番組を見れば、今、知っておくべきニュースが見られると思っていただけるよう、“しっかりと、テンポよく”を心がけています。特に土曜日は(10分間と)時間が短いので、その日のトップニュース、伝えるべきニュースをコンパクトに伝えています」とアピールする。

 また、「ニュースを読むときは、普段とは声のトーンが全然違う。声色が変わると思います。自然とトーンが下がります。スイッチが入るときは自分でも分かります」という松村アナ。「ナレーションを読むときもまた違う」といい、「復職後にナレーションを担当した際、先輩が『母になって声に深みが増している』と褒めてくださり、うれしかったです」と喜びを語り、「技術をもっと磨きたい。声でいろんな表現をできるようになりたいです」と目を輝かせた。

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