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女性ファッション誌「ViVi(ヴィヴィ)」(講談社)の専属モデルを務める嵐莉菜さんが4月11日、東京都内で行われた主演映画「マイスモールランド」(川和田恵真監督、5月6日公開)の完成披露試写会に出席した。嵐さんは同作が映画初出演にして、初主演。「クライマックスのシーンを撮影してカットがかかった時に、監督が号泣してくださっていて、自分の演技を見て、人が感動してくださったり、感情を動かすことができたっていうのが本当にうれしくて。私も泣きながらお互いにハグしあって、私の人生で一生忘れられない初体験でした」と思い出を語った。
この日は共演の奥平大兼さん、川和田監督も登場。川和田監督も嵐さんの話を聞いて、「私も忘れられないですね。その日のために作ってきたなと思うような瞬間で、私にとって、ある到達を感じました」と話した。
映画は、「第72回ベルリン国際映画祭」で、日本作品で初めてアムネスティ国際映画賞・特別表彰を授与された。在日クルド人の高校生サーリャ(嵐さん)は幼い頃から日本で育ち、同世代の日本人と変わらない生活を送っていたが、難民申請が不認定となったことから在留資格を失い、普通の高校生だった日常が一変する。サーリャがアイデンティティーに葛藤し、日本人の少年(奥平さん)と出会い成長していく姿を描いた。
嵐さんの母は日本とドイツにルーツを持ち、父はイラン、イラク、ロシアのミックスで日本国籍を取得している。オリンピックなどで、日本を応援しているつもりだったが、友達から「どこの国を応援するの?」と聞かれて、「私って日本を応援したらだめなのかな」と考えたことがあったという。そうした経験が映画に反映され、「自分の感情をのせながら演技できた」と語った。
嵐さんは「この作品は私が初めてながら、たくさんの人に支えられて、たくさんの方と作り上げた一生の宝物のような作品です。1人でも多くの方に見てほしいという気持ちでいっぱいです」とアピールした。