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俳優の松本まりかさんがこのほど、下着ブランド「ワコール」の新CMに起用された。下着を着用した松本さんが自身をハグし、気持ちいい着け心地に笑顔を見せる内容で「笑顔がすてき」と話題になっている。一昔前には外国人女性が多い印象だった下着モデル。近年では第一線で活躍する人気の女優やモデル、タレントなどが登場することも多い。著名人起用の理由や歴史をワコール広報の田村帆乃佳さんに聞いた。
◇1986年に初めて日本人タレントを起用 着用はしなかった
田村さんは、「数十年前は、世の中の認識が『下着は隠さなくてはいけないもの』でした。親近感のある日本人モデルが着ていると生々しく感じるので、見た目やスタイルが一般的な日本人とは異なる外国人モデルを多く起用していました」と話す。
同社が初めて日本人モデルを起用したのは1986年。当時、舞台などで活躍する人気の女優を起用したのが始まりだったという。
「しかし商品を着用するのではなく、スリムがトレンドだった当時、補整機能がある下着を訴求したキャンペーンで、『からだも気持ちもスリムです』というテーマに合い、憧れを持たれていた方をイメージキャラクターに起用しました。その後、1993年、1997年にも人気の女優を起用しましたが、着用はせず、あくまでも憧れの存在としての登場でした」
◇憧れの中にも親しみがあるタレントを起用するように
時代が変わり、下着もファッションの一部として、オープンに語られることも増え、広告に出演するタレントに求めるものも「憧れの中にも親しみがある」ことに変わってきた。
「お客さまが着用ビジュアルを見て、『実際に自分が着たらどうなるのか』を想像するようになってきています。以前は、時代を代表する大スターやカリスマモデルがいて、多くの方がその方に近づけるようにまねをする傾向がありました。今はそれぞれ自分が目指したい好きなタイプのタレントがいて、その方のファッションやライフスタイルを参考に、自分に合うものを選ぶようになったと感じます」
松本さんを起用したのもその視点だ。
「松本さんは、ご自身が体験されたことや感じたことを、松本さんならではの言葉で発信するのが得意な方。女優としての高い表現力も生かして、お客さまの代表として商品の魅力を発信していただきたいという思いもあり、ミューズの就任をお願いしました」
◇ブラの流行も大きく変化 シーン別の使い分け需要も高まる
下着ブランドの広告モデルに加え、下着の流行も大きく変化している。カップ付きのインナーが各社から発売され、着用する人も増えた。
「平成初期は、バストを“盛る”需要が高く、メリハリのあるボディーラインになるようにバストを大きく見せるものが主流でしたが、平成の終わりごろからノンワイヤで“ラクさ”を選ぶ方が増えてきました」
現在はラクな着け心地とホールド感の両方を期待する声も多く聞かれるようになり、メーカーもその期待に応えようとしている。松本さんがCMで着用している「ハグするブラ」も「毎日着けたくなる着け心地を目指した」という。
さらに近年、需要が高まっているのが、就寝時に着ける「ナイトブラ」や、運動時に着ける「スポーツブラ」だという。
「日中、使用するブラジャーは立位時のバストを支えるための設計なので、寝るときには適していません。またスポーツ時はバストが揺れるので、しっかりホールドしてくれるスポーツ用のブラを使うのがおすすめです。バストを守るという意識を持って、適したものを選んでいただきたいですね」