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俳優の池波志乃さんが、4月29日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。おしどり夫婦で知られ、昨年5月16日に81歳で亡くなった夫・中尾彬さんの闘病などについて初めて語った。
中尾さんの闘病を「大きいのだけで3回。2007年に1回、肺炎で倒れた。それは番組中に倒れたので隠しようもなかったんですが、そのあと肺がん。入院して片方の肺の3分の2を取ったんです。何年かたって今度は肝臓がん。復帰して最後は小腸」と告白。しかし「親戚にも」言わなかったという。
黒柳さんから「隠さなきゃいけないのは大変でしたね」と言われると、「はい。大うそつきでした。人から電話がかかってきても、ヨーロッパに絵を描きに行っていますとか、いくつかはうそです。亡くなってから電話をして謝りました」と振り返った。
「亡くなる1年ぐらい前に具合が悪くなった」ものの、「最後のコマーシャルを撮ったのが5月2日。本人もそんなにすぐと思っていなかったんです。これから悠々自適で絵でも描いて、ゆっくりと過ごしたいなって言っていた」と語った。
「介護をするほどのことには、最後までなっていないんです。最後の日もお医者さんが来て診て帰って。二人でいて、息がすごくゆっくりになって無呼吸症みたいになったので、『ちゃんと息しなきゃだめだよ』って声をかけたぐらい。あれ?と思ったら、そのままフッと寝るように息をしなくなってしまった。ずっと見ていて……私的には勝手にいっちゃったみたいな感じ。だからショックを受けるまでに時間がかかりました。しばらくぼうっとしていました」と別れを明かした。
現在の暮らしを聞かれると「まだ帰ってきそうな気がしている。明るく送ってくれという遺言だったので、悲しくしていると怒られるなと思って、それが励みになりました」と話した池波さん。食事を取ることができない時期もあったが、一人前を作る工夫をしたり、友人といっしょに食事をしたりして、食べられるようになったという。
自身は今年、古希を迎えた。「これからなにをやって、どうしたいのか、まだわかっていなくて。でも、このままボーッとして生きていくにはまだ早いから」とし、料理好きであることから「食育の通信教育をやって、インストラクター(の資格)を取ったり。いろんなことを学べて面白くなってきた。これから少しは役に立つことをしたい」とほほ笑んだ。