トーク番組「徹子の部屋」に出演した田川啓二さん=テレビ朝日提供
オートクチュール・ビーズ刺しゅうの第1人者として知られる田川啓二さんが、5月14日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演した。黒柳さんのYouTubeチャンネル「徹子の気まぐれTV」にも出演する、黒柳さんの友人。サラリーマンから転身したという自身の経歴などを明かした。
黒柳さんとは、2002年の同番組出演がきっかけで意気投合した。学生時代は「勉強嫌い」。学校ではおしゃべりで有名だったという。「(おしゃべりをしていたため)小学校から高校まで必ず席替えになると、一番前にさせられていたんです」と振り返った。
明治大学法学部卒業後、アパレルメーカーに就職した。「自分は洋服の仕事を一生やるだろうな」とその後、サラリーマンをやめて専門学校へ。「生まれて初めて勉強したいと思ったんです。先生の言うことが耳に入ってきて、ノートなんて取ったことがなかったのに、取り始めて。ああ、勉強ってこういうことなんだなって思いました」と話した。
コロナ禍には、学芸員の資格を取るために京都芸術大学の通信課程で1年間、勉強した。「自分の美術館を作ることもあって、勉強をしました。保存の仕方、収集の仕方……いろんなことを学ぶことによって、見ていただくモチベーションが変わった。ほとんど毎日、夜中までパソコンに向かって……すごく勉強しました」と語った。
ビーズの世界に入ったきっかけは、ある刺しゅうを目の当たりにしたこと。インドに工房を開いたころの写真を見ながら、「この刺しゅうを見たときにすごいなと思って。日本ではあまり見たことがなくて。この刺しゅうを日本の人たちに紹介したいという思いから、この仕事をスタートしたんです」と語った。