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俳優の安田成美さんは今、朗読劇「星の王子さま」に取り組んでいる。昨年秋に八ヶ岳で行った朗読劇を、7月に東京で開催。今年秋には京都でも実施する予定で「年に1、2回は開催したい」と意気込む。昨年の八ヶ岳公演は、子どもたちや夫・木梨憲武さんも現地を訪れ、会場作りなどを手伝うなど手作り感満載のステージになった。音楽を阿部海太郎さん、美術を次男の木梨銀士さんが担当する東京公演について、また子育てが一段落して60代を迎える今後の夫婦や家族のあり方について、安田さんに聞いた。
◇夫と子供3人 家族は「かけがえのないもの」
安田さんはお笑いコンビ「とんねるず」の木梨憲武さんと1994年に結婚。翌年に長男、1999年に次男の銀士さん、2004年に長女が生まれた。
昨年秋に八ヶ岳で開催した朗読劇では、家族も現地に駆け付けたという。
「終演後、娘は大泣きしちゃって。長男と次男は(裏方として)手伝ってくれたんですけど、娘は手伝えなくて、見に来ただけだったんです。泣きながら『本当にごめんね。手伝えなくて』と、しゃくり上げて泣いていました。『感動して、あと(手伝えなくて)悪いなと思って』と言って泣いてましたね。『星の王子さま』は死も扱っているので、『ママ、死んじゃう』と、重ねてしまったのかもしれません」
夫の憲武さんも現地で観劇した。
「最高だよと言って帰っていきました(笑)。憲武さんは私が仕事をする時は現地に来てくれます。その時も設置の時から居てもらったんですけど、照明はこうなんじゃないか、客席の椅子をみんなで並べたんですけど、ちょっと円形にした方がいいんじゃないかと、上手に意見を伝えてくれました」
家族も手伝って心温まる公演になった朗読劇。手応えを感じた安田さんは、この朗読劇を「ライフワークになるような作品にしていきたい」という。そして、安田さんにとって家族は「かけがえのないもの。大事なものです」ときっぱりと言い切る。
◇3人の子に対しては「あんまり頼りにならない母で」
今年59歳になる安田さん。60代目前になり、子育ても一段落して、今後どんな夫婦関係になっていくのだろうか。
「今後も今までと変わらないと思います。最近、2人きりになることが多くなったと感じているんです。個々の時間も大事にしているし、寝たい時に寝るし、起きたい時に起きる。生活時間帯は結構ずれているんですけど、昨日こうだったああだったって話もするし、それぞれに尊重し合って、このままずっと過ごすんだろうなあって感じですね」
夫婦で一緒に出かける機会も増えたと話す。
「そろそろ季節の服でも買いに行こうかと洋服屋さんに一緒に行ったり、買い物に付き合ってくれるので、車によく一緒に乗ったりしていますね」
ペルーへ夫婦で旅行している様子を追ったテレビ番組も話題になった。今後、2人で行きたいところは?
「私はバルト三国に行きたいですね。現地では物を手作りするのがとても盛んで、それを見に行きたいです。でも、憲武さんはあまり興味がないみたいで、ハワイでいいよとか言ってます(笑)」
成人した3人の子に対しては、「あんまり頼りにならない母で(笑)。スマホやアプリの使い方など、娘に全部教えてもらって、どちらかというと世話になっている感じです。親というか友達化してきちゃっているかな」と笑う。
そして、「家に帰ってきた時、ご飯作ってあげることぐらいしかできてないですね……。子どもたちは私が作ったスープや豚汁とか、汁ものが好きです。ホッとするみたいで」と母の顔で語った。
◇朗読劇では次男が美術を担当「彼の作品を私も楽しもうと」
朗読劇「星の王子さま」は、中学生のときに原作に出合った安田さんが企画し、自身で好きなストーリー部分を台本に起こすなどしたという。音楽は、安田さんの“ご指名”で作曲家の阿部海太郎さんが手がけ、朗読に合わせてピアノやバイオリンをはじめ何種類もの楽器を演奏する。美術は次男の木梨銀士さんが手がけた。
「息子の美術に関しては、海太郎さんからのラブコールで実現しました。前回公演の時に子どもたちが手伝ってくれて、そのとき次男の絵か何かを見た海太郎さんが『ちょっと銀士くんに入ってもらいたい』と言って。本人に聞いたら『できるかな』って言いながらやることになりまして。ドキドキしますよ。自分も自信がないのに、子どもまでって(笑)、責任感じちゃうんですけど、まあ本人も大人ですから、彼の作品を私も楽しもうと思っています」と顔をほころばせた。
*……朗読劇「星の王子さま」(アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ作・内藤濯訳)は自由学園明日館講堂(東京都豊島区)で7月1、2日に開催(午後6時開場、午後7時開演)。公演に合わせてエッセー「星の王子さま 私をつくっている大切なものたち」(きずな出版)を刊行した。