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映画「オオムタアツシの青春」で主演を務め、取材に応じた筧美和子さん
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映画「オオムタアツシの青春」で主演を務め、取材に応じた筧美和子さん

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筧美和子:今年3月に結婚 「わかってくれる存在が近くにいて心強い」 気負わずに臨んだ初主演映画が公開

 映画「オオムタアツシの青春」(瀬木直貴監督、公開中)で映画初主演を務める俳優の筧美和子さん。演じた役柄や、結婚生活について聞いた。

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 ◇コロナ禍で始めた自然体のYouTubeでオファー 濱田岳が理想の座長

 映画は福岡県大牟田市を舞台に、人生につまずいた大人たちが前向きに成長していく姿を描く。筧さんはパティシエの五十嵐亜美を演じる。初の主演映画となるが、自身が主演だということは後から知ったという。

 「出演のお話をいただいて楽しみにしていたら、クランクインの3カ月前に主演だとわかって。後から監督に、私のYouTubeを見てくださった監督の奥様からの推薦で、自然で亜美に合うんじゃないかとオファーしたと聞きました。YouTubeはコロナ禍の自粛期間に始めて5年ぐらいたつんですけど、家の中で義理の兄に撮ってもらうなど、かなり素の私なので、その姿を見ていいと思ってくださったなら、無理しなくてもいいのかなと思えました」

 気負わずに座長を務めようと思ったという筧さんにとって、これまでの出演作で、印象的な座長は「濱田岳さん」と即答。

 「『フルーツ宅配便』(2019年にテレビ東京系で放送された連続ドラマ)でご一緒させていただいて、本当に短い期間でしたが、視線がすっごく温かくて、思い切りやりたいように演技していいんだよっていうのが伝わるさりげない気遣いを感じました。何年も前なんですけど、ずっと記憶に残っています。

 今回は特に濱田さんのような座長に……と意識する余裕はなかったんですけど、周りの方々がすごく支えてくださったので、もう主演ってことは忘れるほどでした。頼れる同世代の福山(翔大)さんが引っ張ってくれ、細かいところまで一緒に考えてくれましたし、陣内(孝則)さんはいろんなことをジョークで笑い飛ばしてくれて、林田(麻里)さんは母性をあふれさせてくださって、日菜子(役の奥野楓さん)は、とにかく存在が癒やしというか、無邪気で。本当にバランスが良くて、めちゃくちゃ幸せな現場だったなと思います」

 ◇慎重に考える時間もポジティブに 「ゴーサインが出ればガーッと」

 演じた亜美は自身と重なる部分もあるという。

 「私は慎重に考えて悩むタイプなんですけど、自分の中でゴーサインが出たら、結構ガーっと勢いがつくんです。亜美はそのスパンが短いんですが、やろうと決めて進む感じは重ね併せていけると考えていました。直感型の亜美のパワーってすごいので、マリオのゲームの“スターモード”を意識していました」

 筧さん自身は「もともとの性質は、やりたいことを声高らかには言えないタイプ」。

 「『これをやりたい』みたいな宣言はあんまりしないんですけど、地道に行動はするタイプで、こっそり応募しておいて、受かってから公表するみたいな(笑)。亜美のようにとりあえずやってみて、知識は後からついてくるというのも、実際に自分のこれまでの経験を振り返ってその通りだと思うんですけど、やっぱり慎重になってしまいます。でも、それもポジティブに捉えていて、悩んでいるということは『まだその時期じゃない』ということで、自分のゴーサインが出る時を待ちます」

 その期間に焦ることもあるが、「焦っている時の自分ってあんまり好きじゃなくて、できるだけ落ち着いていられるように試みている」という筧さん。

 「焦ったり悩んだりしているときに無理にリセットしようとはしないんですけど、お散歩するとか、運動するとか、料理をするとか、気分転換はします。そのうちに、また新しい視点が見えてきたり、『何を悩んでたんだろう?』と急にケロッとしちゃったりすることも」

 ◇夫の影響で早寝早起きに 「ルーティンができて新鮮です」

 今年3月に結婚を発表した。変化を尋ねると、「大きくは変わっていないです。なんか家に人が増えたっていう感じで(笑)」と笑顔を見せる。

 「今までは一人で考えていたことを。夫の存在も込みで考えるようにはなりました。私は『ああしなきゃ、こうしなきゃ』って考えすぎちゃうことがたまにあるんですけど、それを緩めてくれる存在ができて、自由度が高まったと思います」

 仕事で煮詰まった時には、気持ちの共有をすることもあるといい、「モヤモヤを吐き出せて、わかってくれる存在が近いところにいるのは、心強いです」と話した。

 早寝早起きの夫との生活で、自身も早寝早起きに変わった。

 「夫と同じタイミングで早めに寝ていたら、睡眠の質もよくなったようで、すごく体の調子が良くなってきました。それと、しっかり朝ごはんを食べるということも、これまではあんまり意識していなかったんですけど、気持ちよく朝のスタートを切れるようになりました。私は不規則な仕事なので、お休みの日とかはゆっくり寝だめしたこともあったんですけど、毎日のルーティンがある夫と過ごしていたら、それが結構心地よくなってきて。今までルーティンなんて皆無な生活だったのが、新鮮です」

 <プロフィール>

 かけい・みわこ 1994年3月6日生まれ、東京都出身。2013年、フジテレビ系「テラスハウス」に出演し注目を集める。2014年から5年間、女性ファッション誌「JJ」の専属モデルを務める。現在は俳優として映画、ドラマなど幅広く活躍中。2018年には映画「犬猿」で第43回報知映画賞助演女優賞にノミネートされる。

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