輝く女性に美容法や心の整え方など、美しさの習慣を聞く「私の美容習慣」。今回は公開中の「映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ」(イワタナオミ監督)でナレーションを担当する、俳優の本上まなみさんに聞いた。
◇家族でラジオ体操が日課 ピラティスにハマり中
家族でラジオ体操をするのが日課です。テレビ放送を録画しておいて、家族のタイミングが合うときに、子どもも夫もみんなで一緒にやっています。忙しいときなどは間が空いてしまうこともあるんですけど、久しぶりにやった日がものすごくつらくて苦しいんですよ。やっぱり毎日コツコツ続けることって大事なんだなっていうのをまさに体感して、続けていかないと、と思っています。
最近、ママ友に誘ってもらって、行きだしたのがピラティスのグループレッスン。マットピラティスで、5人ぐらいで一緒にレッスンを受けるんですけど、先生が「もうずっと見ていたい!」という感じのすてきな方です。1時間のレッスンで結構汗だくになるハードさがあります。私はわりとスローペースでゆっくりの動きってあんまり体に効いてないんじゃないかって思うタイプで、今まで筋トレもガシガシやっていたんですけど、ピラティスの先生は、とてもゆっくりな動きなのに、本当にインナーマッスルが鍛えられるのを感じます。次の日も、その次の日も筋肉痛になったりするぐらいなので、「これは効くわ」って思って。大好きです。枠が空いていれば当日の朝まで予約が取れるので、思い立ったらパッと行ってできるのがすごくありがたい。始めてからもう3、4カ月ぐらいかな。ずっと続けられそうです。
◇京都の「振り売り」で野菜をたっぷり摂取
山登りや海で泳ぐなど、外で遊ぶことが大好きなので、「日焼け対策は地道にやるしかない」と思っています。ここ数年、夏の暑さが尋常じゃないですよね。だから日焼け止めとか日傘とかの対策だけではとてもじゃないけどカバーはしきれないと思うんです。外側のケアも大事だけど中からのケアも意識して、新鮮な野菜を多めに食べるとか、季節のもの、それこそ(取材時は)夏野菜でビタミン、リコピンをいっぱい取るというのを心がけています。
今、京都に住んでいるんですけれど、京都の農家さんは「振り売り」って言って、野菜を行商で売って回ってくれるんです。うちにも、朝採れの野菜を売りに来てくださるんです。それがもう本当に新鮮で絶品! なので、暑くなる前から夏野菜をしっかり食べて夏に備えていました。
“食養生”にも興味があるんですけれど、前倒しで体に準備をさせるっていうのが考え方としては理にかなっていると、薬膳の先生の話を聞いたり、本を読んだりしてわかりました。夏に向けての対策は春からして、夏のうちから準備をして寒い冬に備えていくっていうのを大事にしたいです。かといって、そればっかりやってストレスになってもいけないので、基本は好きなように、自由にしています。知識として頭に入っているだけで、食材の組み合わせ、料理の方法も工夫ができるし、それが自分の体を大事に保つ、健康に保つ秘訣(ひけつ)になっているなっていうのは、ここ数年間心がけていることではありますね。
◇年齢を重ねたからこその美しさ
若いときは、シワもなくてシミもなくて筋肉もシュッとしていて……っていう美しさがあると思います。でも年齢、経験を積み重ね、内側から発光しているような、奥行きのある美しさに、私はとっても魅力を感じます。女性は思春期から更年期まで、長い期間ホルモンに影響されますけど、そうした変化も上手にコントロールしながら自分を保って輝いている、お手本になるような人が周りにはたくさんいるので、私もそんなふうに年を重ねていきたいなって思っています。
<プロフィル>
ほんじょう・まなみ 1975年5月1日、東京生まれ、大阪育ち。俳優として多数の映画、ドラマ、CM等に出演。現在は「newsおかえり」(ABC)で火曜を担当、「そこに山があるから」(BS朝日)などに出演中。エッセイストとしての評価も高く、最新刊「みんな大きくなったよ」(ミシマ社)が好評発売中。