ピラティスの柴田文子さん（左）と対談した三浦理恵子さん　

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三浦理恵子の美容ライフ：第67回　ピラティスの柴田文子さん　女性の悩みにも役立つエクササイズ

2015年04月08日　15:30

4月は新しい何かが始まる季節でもありますね。自分がやりたいことを前向きに実行するためにも、まずは元気でなければいけない。ということで、今月は私がお世話になっているピラティスの柴田文子先生と、エクササイズについてお話ししたいと思います。

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◇素直な性格はトレーニング向き

三浦さん：先生に最初にお会いしたのは昨年の夏ですね。それ以前もトレーニングジムに通っていたんですが、肩こりも腰痛もあって、知り合いのエステティシャンの方に、「まずは体をほぐした方がいいですよ」と、先生を教えていただいたんです。先生に教わったテニスボールを使ったストレッチも、この連載で紹介しました。

柴田さん：テニスボールマッサージは効果的で簡単なので皆さんにお伝えすると帰りにボールを購入されてる方が多いですね。

三浦さん：私のピラティスの出来は、先生から見るとどんな感じですか。

柴田さん：ご本人が気にするほどのゆがみはそれほど問題がある状態ではなかったですね。何より三浦さんはすごく反応がいいです。トレーニングってその人の性格が出るようで、三浦さんは素直で真面目なので、私が教えたことをじかに受け入れていただけるので、体も素直に変わっていくんです。始めと終わりでは見た目も違ってきますよね。

三浦さん：ゆっくり股関節を伸ばすんですが、腰を反らせる意識や、伸びているももの裏に意識することで、脚が軽くなって、頭もすっきりします。

柴田さん：体の組織はつながっているので、例えば、肩凝りを楽にするには、肩甲骨などの関節回りを動かしたりするのはもちろんですが、鎖骨の下あたりの胸の筋肉をゆるめて伸ばしたり、そけい部をストレッチすることで首も長くなりスッキリ見えますね。

三浦さん：なるほど。だから体を動かしたことで頭もすっきりしたりするんですね。

柴田さん：ピラティスでは、関節の可動域を広げたり、体幹を安定させるトレーニングをすることで、体のバランスもよくなり、今までよりも機能的に動ける感じがします。

三浦さんがおっしゃるようにエクササイズをした後は見た目もすっきりするので、海外では女優さんやモデルさんは、撮影の前などにピラティスを受けたり、ピラティスのレッスンを受けて気持ちをフレッシュし仕事に向かう方もいらっしゃいますね。

三浦さん：確かに、トレーニングした後はふっと背筋が伸びるので、私、できる！ みたいに強気になるというか（笑い）。やる気が出て前向きになりますよね。

◇何歳からでも体は変わる！

柴田さん：三浦さんはいつも姿勢もきれいですね。その姿勢が楽だと思うようになると、姿勢が崩れてくると気持ち悪くて、いつでも楽に動ける姿勢に戻すようになるんです。ピラティスは、まず体をニュートラルにすることを覚えていただいて、そこからスタートし、すぐできるようになります。仕事をして疲れるとお家に帰りたいと思うのと同じで、体が崩れてくると、ああ、あのいいポジションに戻りたい、という気持ちになります。

ときどき「今からやっても無理だから変わらない……」とおっしゃる方がいらっしゃいますが何もしなければそのままですけれど、遅いとかむだなどということはありません。

現在、80歳のご婦人の方を指導していますが、娘さんに連れられて最初は渋々いらしていたのですが、最近では「ここで体操すると、身体が楽になる」とおっしゃっていて、今までは駅までタクシーを使っていたけど、今では歩いて行けるようになったと娘さんが喜んでらっしゃいます。

三浦さん：その感覚、分かります。トレーニングしていると、今まで使っていなかったところに気づきます。人間の体ってすごいですね、いくつになっても変わる可能性があるんですもの！

◇骨盤底を引き上げヒップアップ！

三浦さん：女性で出産された方が、年齢を重ねると骨盤の周りが緩むというか、トイレが我慢できなくなったり、いろいろ問題が出てくると聞きますが、それもピラティスで改善できるんですか。

柴田さん：そうですね。骨盤の周りにはたくさんの筋肉や靭帯（じんたい）がありますが骨盤底という筋肉がいくつかの層になっています。出産をしたことによってその周辺の筋肉などが弱くなってしまい、骨盤のゆがみや後から腰が痛いなどの症状が出てきている方もいらっしゃいますね。30代で出産されて間もなく尿漏れ感が気になる方もいらっしゃいますね。ピラティスは骨盤を引き上げて引き締めるトレーニングを自然に行っているので徐々にではありますが改善されていきます。骨盤底を引き上がるとヒップアップにつながります！

三浦さん：先生にトレーニングしてもらっただけで、ホントにお尻の位置が変わるんですよ。鏡で見て、あれ？って。

柴田さん：内腿や骨盤底の機能が固いとお尻はタレ気味になるんですが、そこを柔らかくして引き上げる筋肉にスイッチが入れば、ヒップアップしてきます。日本人は扁平（へんぺい）なお尻の方が多いので、体のラインを整えるのはピラティスはいいエクササイズです。

三浦さん：何歳になっても続けられる運動ですしね。

柴田さん：女性は生理があるので、ホルモンの関係で気持ちが下がる時期もあるし、ある年齢が来れば更年期障害なども出てきますね。体を動かすことによって血行もよくなりホルモンも活性化されてきて、体の下降ラインを緩やかにすることも可能な気がします。

三浦さん：今からトレーニングを始めて体を動かしておけば、10年後は想像していたより元気に過ごせると思うので、なるべく早く始めた方がいいですね。

柴田さん：最近は若い方も運動不足の方が多く、筋力不足によって体の姿勢も維持できない方が多く見られますね。運動すると集中力や忍耐力も養うことができ、体を動かすことで脳の活性化につながります。

三浦さん：健康と美容はつながってますしね。

柴田さん：そうですね。

三浦さん：誰でも年齢は重なっていきますが、何歳になっても、自分で歩いて、自分で食べて、自分で選択して、すべて自分でできることって幸せじゃないですか。そういう意識で行動できれば、いつもキレイでいることも可能だと思うし。だから、10年後も20年後も30年後も、自分で選択して生きていきたいと思ったら、運動して、旬のおいしいものをいただいて。ずっと前向きでいたいですね。

ということで、次回はレッスンの写真を見ていただきながら、家でもできるピラティスのエクササイズをご紹介します！

心も体もキレイになって、毎日キラキラしましょう！ できることは今からスタートですよ！

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