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気仙椿ハンドクリーム:女医の視点生かした純国産自然派化粧品 持続的な被災地支援も

 岩手県陸前高田市を中心とする気仙地域特産の「気仙椿」を使用した純国産自然派化粧品を開発し、被災地支援をする「気仙椿ドリームプロジェクト」の発足パーティーが21日、東京・六本木の「ハリウッドビューティプラザ」で開催された。会場では、同プロジェクトが開発したオリジナルブランド「HEAVEN&HEART」の第1弾商品「気仙椿ハンドクリーム」が発表された。

 同商品は「re:terra」がプロデュースし、女性医師によるボランティアサークル「En女医会」が商品の企画、開発を手がけ、ハリウッド化粧品が製造を担当した。「re:terra」代表の渡辺さやかさんによると、東日本大震災の被災地で、中小企業の事業創出につながる持続的な被災地の支援ができないかと考えたことが同プロジェクト発足のきっかけという。その後、En女医会とハリウッド化粧品が同プロジェクトに参加することが決定し、約1年で開発から販売までこぎ着けた。

 ハンドクリームは1日のうち手を洗う回数が多いという女性医師の視点から生まれた商品で、女性に手にとってもらいやすいようにロゴやパッケージなどこだわり抜いて完成した。10月に被災地に同商品を持って行ったところ、「香りがいい」「しっとりしている」と女性はもちろん男性にも好評だったという。

 商品に使用される椿油は、同市米崎町の就労継続支援B型事業所「青松館」で作られた。気仙地域では半世紀以上にわたって陸前高田市の石川製油所(石川秀一代表)が椿油の製造を行っていたが、東日本大震災で被災し、跡を継ぐはずだった石川さんの息子も津波の犠牲になったため廃業を余儀なくされた。そこに製油技術を継承して地域の復興や障害者の所得向上に役立てようと、青松館が石川製油所の製油技術を引き継ぐことが決定し、製造が継続されることになった。

 「気仙椿ハンドクリーム」は80グラム1890円で発売中。ハリウッドビューティサロンの店頭やインターネット販売、ドラッグストアチェーン「くすりの福太郎」などで販売する。同プロジェクトでは、まず「気仙椿ハンドクリーム」を3000個販売することを目指し、第2、第3の化粧品の開発につなげ、日本発の自然派化粧品としてアピールしていきたいとしている。(毎日新聞デジタル)

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