映画「新解釈・幕末伝」に出演し、取材に応じた広瀬アリスさん
<インタビュー前編>よく働き、駆け抜けた2025年 話題の全身タイツ姿は「私が適任」
ムロツヨシさんと佐藤二朗さんがダブル主演を務める映画「新解釈・幕末伝」(福田雄一監督、公開中)に出演している俳優の広瀬アリスさん。仕事をする上で大切にしていることや、リフレッシュ方法などを聞いた。(前後編の後編)
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◇真面目にふざける、計算されたコメディー
福田監督作品には今回が初参加。「すごく真面目にふざけている」と感じたという。
「コメディーって、どうしてもノリや勢いでやるイメージがあって、私も作品によっては、そんな風に楽しみながらやることもあります。今回参加させていただいて、一つのシーンをめちゃくちゃ真面目にやる、こういう作り方なんだ、と思いました。勢いでやっている部分も多少あるとは思いますが、私の参加させていただいたシーンではそれがほとんどなくて、すごく計算されたコメディーをしているのが分かり、福田組に対する見る目が変わりました」
「かなり出し切って、生き生きしすぎたくらい」と笑う広瀬さん。今作の撮影前には、2024年4月期に放送されたフジテレビ系“月9”枠の連続ドラマ「366日」の撮影をしていた。
「ドラマは切ないラブストーリーで、すごく繊細な作品でした。それが終わってすぐの撮影だったので、真逆なお芝居で気持ちを発散させるかのように、テンションが突き抜けた感じで撮影に入りました」
◇スパッと切り替えるタイプ 登場人物の距離感を意識
作品によってがらりと変わる役柄を引きずることはないと話す。
「いろいろ頭で考えず、感覚でパッと振り切るみたいな感じ。もともと引きずるタイプではなく、はっきり切り替えができるタイプなので、現場で『きょうは以上です』となったらスパッと終わりにします。家に帰ったら思い出したりもしないぐらい(笑)。
引きずるタイプの方は、長時間にわたって感覚を研ぎ澄ませるのが素晴らしいなと思いますが、私のようにスパッと切り替えるのも全然間違っていないと思います。役柄への向き合い方は人それぞれですが、私の場合は心の整理をして切り替えていくのが合っています」
そのスタンスは20年近い芸能生活で見つけた自分なりのやりやすさ。長いキャリアの中で、仕事をする上で大切にしていることについても聞いた。
「何事も『やるなら楽しく』です。もちろんゲラゲラ笑ってにぎやかに楽しい撮影ばかりではないし、不規則な仕事ですからきついと思う瞬間のほうがたぶん多いんです。でも、それすらも楽しむようにしています。俳優たちがせっかく集まって2、3カ月もご一緒するからこそ、そのチームが仲良くなれたら一番ですし、みんなで一致団結していいものを作ろうと同じ方向を目指せたらいいなと思っています」
バラエティー番組などで映画やドラマの共演者と出演すると、盛り上げ役を買って出る場面も目にする。自身の中でどういう立ち位置なのかこだわりはあるのか聞くと、「作品にもよりますが、最初だけ一生懸命しゃべって、みんなが仲良くなったら『よし』ってちょっと引いて、ちょっと自分のことに集中する」と周りを楽しませるためのこだわりをのぞかせた。
「俳優同士は初めましてでも、作品の中の登場人物としてはそうではないこともあるから、その空気感は本当に大事にしたくて、どれだけ早くその距離を役として縮められるかというところは、最初の頃は現場で特に意識しています」
◇「ちゃんと食べて寝る」 規則正しい生活でリフレッシュ
「楽しいだけじゃなく、きついこともある」という俳優の仕事だが、「きついなと思っても、落ち込む暇がないぐらい大変で、目の前のことで必死なので、のちのち思い出したら『あれきつかったよな』って思うこともあるくらい」と笑う。そんな時のリフレッシュ方法は「規則正しい生活」だという。
「あえて何かをするっていうよりは、ゆっくり湯船につかるとか、しっかり保湿して、バランスのいいご飯を食べて早めに寝る。それがたぶん、次の日の自分の活力にもなるのであえて特別なことはしません。結局“ちゃんと食べて寝る”という人間の基本が、一番疲れが取れると思うんです。
だから大変な時ほど、自炊する機会が増えますし、せめて体に優しいものや、自分をいたわれるようなものを食べたいな、と。20代は美容とか痩せたいとか、そういうことに意識が向いていましたが、最近は健康でありたいなと強く思います」
<プロフィル>
ひろせ・ありす 1994年12月11日生まれ、静岡県出身。2008年、俳優として活動をスタート。2009年、「ミスセブンティーン2009」に選ばれ、雑誌「Seventeen」(集英社)の専属モデルを務めた。連続ドラマ「明日の光をつかめ」(2010年、フジテレビ系)、映画「銀の匙 Silver Spoon」(2007年)、ドラマ「探偵が早すぎる」(2018年、日本テレビ系)、映画「地獄の花園」(2021年)、NHK大河ドラマ「どうする家康」(2023年)、連続ドラマ「なんで私が神説教」(日本テレビ系、2025年)などに出演。
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