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篠原涼子さんが主演する連続ドラマ「ラスト・シンデレラ」(フジテレビ系)の最終回が20日に放送される。ドラマの平均視聴率が14.9%と今クールのプライム帯(午後7~11時)の民放連続ドラマの中で、「ガリレオ」(フジテレビ系)に次ぐ2位につけており、13日に放送された第10話では16.1%と同ドラマの最高視聴率を更新した。ドラマに登場するちょっとエッチなお色気シーンが話題になるとともに、篠原さん演じるアラフォーの主人公が年下の美少年とイケメン上司のどちらを選ぶのかに興味が集まり、盛り上がりを見せている。ドラマの最終回直前に人気の理由を探った。(毎日新聞デジタル)
◇まるで乙女ゲームのような三角関係
「ラスト・シンデレラ」は彼氏いない歴10年、アラフォーで独身、恋愛に不器用で恋の仕方も忘れていた“おやじ女子”の遠山桜(篠原さん)を中心とした人間模様を描く“ちょっとエッチな”大人のラブコメディーだ。
ドラマの中心となるのは篠原さん演じる桜と、桜が勤務する美容室の店長で桜とは必ずけんかになる立花凛太郎(藤木直人さん)、桜と15歳離れた年下の佐伯広斗(三浦春馬さん)との三角関係だ。実は年下の広斗が桜に近づいたのは、桜と凛太郎が勤務する美容室の常連で、凛太郎に片思いする千代子(菜々緒さん)の差し金だった。だが、回が進むにつれ広斗は次第に桜のことを本気で好きになりプロポーズ。桜に近づいた本当の理由が桜にバレた後もあきらめ切れない。一方、これまで桜を異性として見ていなかった凛太郎も、ひょんなことから桜とキスしたことをきっかけで異性として意識し始め、ついに桜に告白、「一緒に(転勤先の)ニューヨークへ行こう」と告げる。
年下美少年とイケメン上司が主人公を奪い合い、2人の間で揺れるというストーリーはまるで「乙女ゲーム」のようだ。女性の視聴者は主人公の気持ちになって、どちらを選ぶのか毎回、心が揺れる。
番組の中野利幸プロデューサーは最終回について「桜は、1人で生きていくという道を選ぶことはなく、広斗か凛太郎のどちらかを選びます」と断言。公式サイトでも「桜は、広斗と凛太郎のどちらを選ぶと思いますか?」という緊急投票企画が実施され、最終回に桜が下す決断に注目が集まっている。
◇女性キャラのリアルな姿を描く
桜、広斗、凛太郎の三角関係のほかにもう一つのドラマの見どころが桜の親友の志麻(飯島直子さん)と美樹(大塚寧々さん)ら女性キャラクターのリアルな姿だ。志麻はバツイチのスポーツジムのインストラクターで常にフェロモンをまき散らす“肉食女子”。安定した家庭を築き、一見幸せそうに暮らしている美樹も、実は夫とのセックスレスや過干渉な姑(しゅうとめ)に頭を悩ませている。桜と広斗が出会うきっかけを作った黒幕の千代子も凛太郎への一途な思いゆえ、桜や凛太郎に近づく女性たちに嫉妬し、傷つけてしまう。さまざまな立場の女性のリアルな姿を桜と志麻、美樹の友情を軸に繊細に描き出している。
◇お色気動画が再生198万回!
「ちょっとエッチな大人の物語」とキャッチコピーにあるようにドラマの中に登場するラブシーンも話題になっている。とくに映画「君に届け」など今まで好青年役が多かった三浦さんのセミヌードやシャワーシーンが人気で、お色気シーンを集めた番組公式動画「ラスト・シンデレラ~お色気編~」の再生回数は198万回を突破している。
◇お色気以外の小ネタも
そのほかにも、たびたび劇中にさしはさまれ、ついうなずいてしまう女子の本音が詰まった「おやじ女子川柳」や、ストーリーに沿って毎回変わるオープニング映像などの小ネタもちりばめられており、乙女心をくすぐられる。最終回のラストで、「シンデレラ」のように最後に魔法が解けたとき、主人公の桜はどんな選択をするのか?
「ラスト・シンデレラ」最終回はフジテレビ系で20日午後10時から15分拡大版で放送。