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モデルの冨永愛さんがこのほど、国連による「国際ガールズデー」(10月11日)を前に、東京都立飛鳥高等学校(東京都北区)で「世界女の子白書」と題した特別授業を行った。特別講師としてアフリカの女性たちが置かれた状況などについて語った冨永さんは「高校生の時は身長がコンプレックスだった。でも、コンプレックスがあったからこそ、今の自分がある。自分の良いところは必ずある。そこを見つめて、アフリカの若いお母さんのように強く生きてほしい」と高校生たちに訴えた。
特別授業は、国際協力NGO「ジョイセフ」(東京都新宿区)が、監修・協力した書籍「世界女の子白書」(木楽舎)の出版を記念し、「国際ガールズデー」を機に、日本の若い女性たちが世界の女の子たちの現状を知り、自身の将来について考えるきっかけを作ることを目的に企画。同団体のアンバサダーを務める冨永さんが、同校の保健体育の授業にサプライズで登場し、特別講師として自身が1年前に視察で訪れたタンザニアでの話を交え、開発途上国の人々に対して自分たちができることについて語り、約80人の高校生は熱心に耳を傾けていた。
授業後の質疑応答で、男子生徒から「世界は広いですか」と質問された冨永さんは「狭いです」と即答。日本で使用される食用油などの原料となる油ヤシを植えるために、マレーシアのボルネオ島で森林伐採が進んでいることを挙げ、「私たちが食べるポテトチップスをつくるために、遠い国だと思っていたボルネオの熱帯雨林が伐採されていることを思うと、世界は小さいな、狭いなと思う」と語っていた。(毎日新聞デジタル)