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(C)2013山内泰延/スクウェアエニックス・映画「男子高校生の日常」製作委員会
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(C)2013山内泰延/スクウェアエニックス・映画「男子高校生の日常」製作委員会

注目映画紹介:「男子高校生の日常」 男子高校に通うさえない3人組の日常にある“青春の輝き”

 スクウェア・エニックスのウェブサイト「ガンガンONLINE」で連載された山内泰延さんのウェブマンガを実写映画化した「男子高校生の日常」が公開中だ。同作は、男子高校に通うさえない3人組を中心に、部活や恋愛といったシーンもない学園生活をコミカルに描き、2012年にはテレビアニメが放送された。実写版で男子3人組を演じるのは、ドラマ「35歳の高校生」で共演した菅田将暉さんと野村周平さん、特撮ドラマ「仮面ライダーフォーゼ」の吉沢亮さんの3人。オリジナルキャラクターのクラスメートとして栗原類さんが出演している。映画「アフロ田中」の松居大悟監督がメガホンをとった。

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 真田北高校に通うタダクニ(菅田さん)、ヒデノリ(吉沢さん)、ヨシタケ(野村さん)は、勉強や部活に打ち込むこともなく、いつもタダクニの部屋に集まってはバカ話に盛り上がり、毎日をだらだらと過ごしていた。ある日、隣接する女子校と文化祭を共同開催する話ことになり3人の日常が一変。男子校に女子がやって来て勘違いな恋愛騒動などが巻き起こり……という展開。

 全編通して、何となく恥ずかしい気持ちになるのは、少なからず出てくるエピソードに身に覚えがあるからだろうか。高校生たち、特に男子高校生のある種、リアルな日常生活を、シュールかつコメディータッチで描いた原作の良さが、実写になることでより実感を伴って迫ってくる。意味もなくカッコつけてみたり、異性の視線が気になりつつもクールを装ってしまうなど、多くの人が過ごしてきたはずの体験には甘酸っぱさを感じてしまう。ドラマチックなことはなく、平凡な日常生活だが、そこには確かに“青春の輝き”がある。クスッと笑えてどこか癒やされる、ドキュメンタリーのような映画だ。お笑いトリオ「東京03」の角田晃広さんやお笑いコンビ「たんぽぽ」の白鳥久美子さんらも出演している。12日からシネ・リーブル池袋(東京都豊島区)ほか全国で公開中。(遠藤政樹/毎日新聞デジタル)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もOKと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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