ニック・ナイト：英国写真家がiPhoneでファッション広告を撮影

　各国の「VOGUE（ヴォーグ）」の誌面やファッションブランドの広告ビジュアル、米歌手のレディー・ガガさんのアルバムジャケットなどを手がける英写真家のニック・ナイトさんが、伊ファッションブランド「DIESEL（ディーゼル）」の新コレクションのキャンペーンビジュアルをすべてスマートフォン「iPhone」で撮影した。ビジュアルは同ブランドの公式サイトや、Facebook（フェイスブック）、Instagram（インスタグラム）などで発表されている。

　完成した広告ビジュアルは、iPhoneで、写真や動画のアプリを使って撮影し、フィルターなどの画像編集技術を使って独創的な世界観に仕上げた。ディーゼルの公式サイトでは、ナイトさんがiPhoneでモデルたちを撮影する様子を収めたメーキングムービーも公開している。

　同ブランドは2013年の秋冬シーズンから米歌手レディー・ガガさんの元スタイリストのニコラ・フォルミケッティさんをアーティスティック・ディレクターとして起用し、ソーシャルメディアを使って世界中から作品を募集するキャンペーンなどを展開。フォルミケッティさんは「（以前は）世界中に作品を見てもらうためには、誰かに見いだされるのを待つしかなかった。でも今は違う。自分自身がヒーローとなって、メッセージを発信すればいいんだ」と語っており、今回も手軽な手段で、独創的かつクオリティーの高い作品を発表できることを示したという。

　「#DIESEL TRIBUTE COLLECTION」は、デニムとレザーのコレクション。同ブランドの35年のファッションからインスピレーションを受けたデザインになっている。デニムラインは、レディースのジャケット（4万4100円）、ショートパンツ（2万6250円）のほか、下着や帽子、シューズなどを展開。レザーラインは来年2月から発売される。（毎日新聞デジタル）