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IQ201で毒舌の女捜査官・当麻紗綾と、元特殊部隊の肉体派・瀬文焚流が、さまざまな特殊能力「SPEC」を持った犯罪者たちと対決する人気シリーズが29日公開された「劇場版 SPEC~結(クローズ)~爻(こう)ノ篇」(堤幸彦監督)でついに完結。シリーズ3年にわたるデコボココンビの活躍もいよいよクライマックスを迎える。
TBS系の連続ドラマとして2010年に放送された「SPEC」は、戸田恵梨香さん演じる当麻と、加瀬亮さん演じる瀬文との毒舌の応酬や、随所にちりばめられた小ネタや、さまざまな謎、伏線が視聴者の支持を集めた。人気を受け、12年には、テレビスペシャル「~翔~」に続いて、映画「~天~」も公開され、興行収入23億9000万円の大ヒットを記録。今年もドラマ版の前日譚(たん)にあたる「~零~」を放送。完結編の「~結(クローズ)~」は、壮大なスケールになったことから2部作になり、前編にあたる「漸(ぜん)ノ篇」(公開中)は早くも21億円を突破するヒットになっている。
今回は、完結2部作の後編にあたることもあり、SPECを持つ「スペックホルダー」を対象にした「シンプルプラン」の真実や、暗躍する「セカイ」(向井理さん)の正体など数々の謎や伏線が解き明かされる。
クライマックスということで、シリーズおなじみのシーンから緊張感あふれるバトルまでさまざまな要素がぎっしり。今まで当麻・瀬文コンビの前に現れたスペックホルダーたちも登場し、まさに完結作にふさわしい豪華な内容になった。派手なシーンも多いため、シリーズ未経験者でも楽しめるが、シリーズの前作にあたる「ケイゾク」を思わせるくだりも盛り込まれるなど、ファンならより一層楽しめるはずだ。TOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京都港区)ほか全国で公開中。(毎日新聞デジタル)