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百貨店「三越」が紙袋を57年ぶりに一新することがこのほど、明らかになった。持ち手は赤で、白地に黒と赤で幾何学模様が4面に描かれ、華やかな印象になる。また紙質を変え、持ち手にひも状の紙を採用し、袋のクチを補強するなど耐久性を向上させた。4月1日から使用される。
デザインを手がけたのは、友禅作家であり人間国宝の森口邦彦さん。森口さんが手がけた友禅訪問着のデザイン「白地位相割付文(しろじいそうわりつけもん) 実り」を基に、紙袋の立体的な構造にあわせて新たに作り出し、「実り」と題された。
三越は1673年に呉服店「越後屋」として創業。紙袋の一新は、1904年に日本初の「デパートメントストア宣言」をして110年を迎えるのを機に行われる。1950年から使用されている包装紙「華ひらく」は引き続き、使用する。