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ジョシネマ:母と娘の葛藤描く「8月の家族たち」 男女の再会から始まる人間ドラマも

 今月公開される映画のなかから30代以上の女性におすすめの作品を編集部がピックアップする「ジョシネマ」。4月は「出会いと再会」をテーマに、母と娘の愛と葛藤が描かれた「8月の家族たち」や、別れた男女が再会したことで浮き彫りになっていく深層心理を描いた「ある過去の行方」などを紹介する。

 ◇米の2大女優が初共演 「8月の家族たち」

 米のメリル・ストリープさんとジュリア・ロバーツさんが初共演したことが話題の「8月の家族たち」(ジョン・ウェルズ監督)。2008年のピュリツァー賞戯曲部門賞とトニー賞演劇作品賞を受賞したトレイシー・レッツさんの戯曲が原作で、2大女優が愛と葛藤が入り乱れる複雑な母と娘を演じきった。

 8月、父親が失踪したと知らされ、オクラホマにある実家に、久しぶりに集まったバーバラ(ロバーツさん)ら3姉妹。毒舌家の母バイオレット(ストリープさん)と娘たちは互いに言わなくてもいい本音をつい口にしてしまう。「愛している。だからこそ厄介」な家族の映画だ。英俳優のユアン・マクレガーさん、ベネディクト・カンバーバッチさんも出演する。18日公開。

 ◇人間の心理をサスペンスタッチで 「ある過去の行方」

 複雑な人間心理をサスペンスタッチで描く「ある過去の行方」。再婚を考えるマリー=アンヌ(ベレニス・ベジョさん)が、正式な離婚手続きをしようと別れて4年になる元夫アーマド(アリ・モッサファさん)と再会する。しかしマリー=アンヌの現在の恋人サミールの娘が、アーマドにある衝撃的な告白をして……。

 アカデミー賞外国語映画賞など、世界で90を超える賞を受賞した「別離」(11年)で知られるイランのアスガー・ファルハディ監督の最新作。19日公開。

 ◇運命の恋を描く 「アデル、ブルーは熱い色」

 女性同士の恋を描いた仏映画「アデル、ブルーは熱い色」(アブデラティフ・ケシシュ監督)は、ブルーの髪の美大生エマ(レア・セドゥさん)と出会い、運命的な恋に落ちた高校生アデル(アデル・エグザルコプロスさん)の成長物語。

 エグザルコプロスさんが「これは男女の間にも起きうるストーリーで、ユニバーサルな話」と話す通り、恋に落ちる喜びや切なさを思い出させる仕上がりだ。マンガが原作で、13年のカンヌ国際映画祭で、最高賞のパルムドールが作品と監督、主演女優2人に贈られた。公開中。

 ◇一人旅に出かけたい! 「バチカンで逢いましょう」

 “おばあちゃんのローマの休日”とも言える「バチカンで逢いましょう」(トミー・ビガント監督)は、夫に先立たれたマルガレーテはローマ法王に会うためバチカンに向かう。ローマで老いた詐欺師と出会い、廃業寸前のドイツ料理店のシェフとなって店を立て直し、その評判が法王にも届いて……と展開する。

 観た後に思わず一人旅に出かけたくなる1本。80年代にヒットしたロードムービー「バグダッド・カフェ」で主人公を演じたドイツ出身の女優マリアンネ・ゼーゲブレヒトさんが主演している。26日公開。

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