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(C)2014「L・DK」製作委員会
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注目映画紹介:「L・DK」 剛力彩芽が初主演 胸ときめかせる展開の王道ラブストーリー

 女優の剛力彩芽さんが映画初主演を果たした「L・DK」(川村泰祐監督)が公開中だ。渡辺あゆさんが少女マンガ誌「別冊フレンド」(講談社)で2009年から連載している同名の人気少女マンガが原作で、恋に奥手な女子高生と学校一のモテ男との秘密の同居生活を描く王道ラブストーリー。主人公の女子高生・西森葵を剛力さん、相手役の・久我山柊聖を山崎賢人さんが演じたほか、中尾明慶さん、岡本玲さん、石橋杏奈さん、「仮面ライダー」シリーズに出演していた福士誠治さんや桐山漣さんらが脇を固めている。ちなみに、タイトルの「L・DK」は「ラブ同居」の略だ。

 恋にちょっと奥手の女子高生・葵(剛力さん)は、親の仕事の都合で学校近くのアパートで一人暮らしをしている。ある日、葵は親友の渋谷萌(岡本さん)が学校一のイケメン・柊聖(山崎さん)に告白しあっさりとふられたのを目撃し、親友を傷つけた柊聖の態度に怒りを感じる。そして、ある騒動を起こしたことがきっかけで、柊聖と突然同居することに。秘密を守ろうとする葵をよそに、柊聖は恋愛経験のない葵をからかい慌てふためく姿を楽しんでいた。そんな柊聖を嫌っていた葵だが同居生活を続ける中で、柊聖の意外な一面を知り、次第に友情と恋心の間で気持ちが揺れ動き始める……というストーリー。

 生活感を感じさせない部屋で一人暮らしをする、明るく何事にも全力だが恋には奥手な女の子が、学校一のイケメンと同居することになるという、何とも都合がよすぎる設定だが、ある意味、作品自体が設定の勝利といった印象が強い。原作が少女マンガということもあってか、同居する男の子が無愛想で意地悪な顔の裏に、寂しげで繊細な顔を隠し持っているなど、女の子の妄想を詰め込んだような世界観の中で進む純愛ストーリーは、どこかフワフワとしており、好みは分かれそうだ。それでも胸がキュンとなるような甘いシーンや展開だけでなく、登場人物たちが自らの思いに素直になれないという気持ちや、友情や恋愛といった人間関係に悩む姿など葛藤する姿も描き、ビターな味わいも含まれている。ドジで振り回されてばかりの主人公を演じる剛力さんの演技は、ややオーバー気味だが好感が持て、ロングヘアー姿とともに新鮮でかわいらしい。新宿バルト9(東京都新宿区)ほかで12日から全国で公開中。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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